新型コロナウィルスの感染拡大防止のため、全国の小中高校が一斉休校となった事は記憶に新しい。
休校になったことによって、授業が進められない、勉強に取り組めないなどの問題が浮上し、学習塾や幼児教室など、対面で授業を行う教室も多くが閉鎖に追い込まれ、勉強をする場が激減しました。
そんな中、新たに急速拡大したのが『オンライン学習(映像授業)』です。
今回は、既存のオンライン学習形式を振り返りつつ、その欠点を解消した、新しいタイプのオンライン学習システムで、受講者から高い評価を得ている『プラチナム学習会』にお伺いし、お話をお伺いしました。
既存の主なオンライン学習方式
オンライン授業と一口にいっても様々な受講形式があります。その代表的な形式をご紹介します。
ビデオ方式
通信系の大学や大手塾等で広く使用されているので、見たことがある方も多いかと思います。基本的には、事前に収録した動画を見ながら勉強をしていく形式です。
メリット
- 場所や時間を選ばず受講でき、早送りや巻き戻し、繰り返し閲覧ができる
- 有名講師の授業を受けることができる
デメリット
- 一方通行の授業のため、モチベーションを保ち辛い
- リアルタイムに対話ができないため、わからない事もそのままになりやすい
アプリ方式
進研ゼミやスマイルゼミなどのタブレット教材が広く普及されて、一般家庭にも当たり前になったアプリ学習。ビデオ方式と違い、双方向性のためゲーム感覚で楽しみながら授業を受けることができます。
メリット
- ゲーム感覚で行えるアプリ教材が多く、楽しみながら学ぶことができる
- 好きな時に勉強できるので、時間の縛りがない
デメリット
- 遊びと勉強の境目が曖昧になりやすい
- いつでも学習できる反面、やらなくなる可能性も
テレビ電話方式
オンライン英会話などで多く使われている方式で、対面で話しながら授業を進めていくことができます。
メリット
- 相手が人間なため、緊張感を保ちやすく、学習効果も高めやすい
- 不明な点があっても、その場で解決しやすい
デメリット
- 事前に予約が必要で、学びたいときに自由に学ぶ事ができない
- 算数や国語などの手書きで進める学習には不向き
「オンライン学習」の最新事情インタビュー
今回、既存のオンライン学習の欠点を解消した、新しいタイプのオンライン学習方式を監修し、実際に自分自身でも活用されている、プラチナム学習会の栗山さんにお話をお聞きしました。
オンライン学習を始めたきっかけ
―まず、プラチナム学習会について教えてください
栗山:『プラチナム学習会』は、算数を切り口に独自のカリキュラムでトレーニングを行い、将来に役立つ「考える力」を育成している幼児教室です。
オンライン学習を本格的に始めたのは、つい最近で、ほとんどの生徒さんは、教室に来ていただき、個別指導で授業を進めています。私自身もオンライン以外で約40名の生徒を受け持っています。
―オンライン学習を始めたきっかけを教えてください
栗山:実は海外に転勤される方から、転勤した後も続けたいので、何とかして続けられる方法はないでしょうか?と相談されたのがきっかけでした。
また、保護者の方の仕事や出産が原因で、送迎ができなくなり、それが理由で休会や退会される方もおられるのですが、オンライン学習であれば、そういった方にも利用していただけるのではないか、と思ったのも理由のひとつです。
プラチナム学習会のオンライン学習システムについて
―どのような学習システムなのでしょうか
栗山:テレビ電話に加えて、学習テキストをタブレット画面で先生と生徒が共有し、リアルタイムに書き込みを行う授業方式です。
テレビ電話方式は、表情を見ながら授業できますので、お互いに安心感がありますが、これだけだと、肝心の問題の解き方が見えないので、的確なアドバイスができないんです。
―そこで学習テキストの解き方をリアルタイムに共有する仕組みが必要だったのですね
栗山:そうなんです。テレビ電話に加えて、この仕組みと組み合わせることで、既存のオンライン学習方式の欠点を解消し、実際の授業に近い授業を再現する事ができるようになりました。
―確かに今までのオンライン学習システムとは全く次元が違う印象があります
栗山:ここまでくるには試行錯誤の連続でした。なによりも自分自身がアナログ人間で、まともにパソコンも操作できないくらいなので(笑)
ただ、逆にそんな自分だから、限りなくアナログな授業に近い、オンライン授業システムを生み出せたのかもしれません。
今後の展開について
―今後の展開について教えてください
栗山:偶然とはいえ、新型コロナウイルスの影響により、こちらが予想していた以上のスピードで、オンライン学習のニーズが高まっています。ですので、まずは、受入体制の強化や環境整備からすすめています。
また、まだまだ改善の余地のあるシステムですので、利用者の声を聴きながら、改善や改良を進めていきたいと思っています。
―ありがとうございました。今後の『プラチナム学習会』と栗山さんのご活躍にご期待します!
現在、プラチナム学習会ではオンライン学習の体験会を行っております。詳細はプラチナム学習会HPにてお問い合わせ下さい。