あえて子供部屋を作らず、子供の自宅での学習をリビングでさせるという家庭が増えてきています。部屋が6つも7つもあるような大きな家ならともかく、都心のマンション世帯なら苦肉の策でそうせざるを得ない家庭もあるかもしれませんが、あえてそうしている家庭があるのはやはりメリットがあるから。
かくいう我が家も「リビング学習」をさせています。
では実際、どんなメリットがあるのか、ご紹介していきます。
子供部屋がないメリットって?
我が家の息子は今小学5年生ですが、子供部屋はありません。
今のところ自分から1人部屋が欲しいとも言ってきません言。
そのため、家にいる時は寝る時以外はリビングで同じ時間を過ごします。
寝室はありますがそれは「子供部屋」ではありません。
では、子供部屋がないメリットにはどんなものがあるのでしょうか?
家族での会話が増える
家族が一つの部屋にいる時間が長いわけですから、自然と会話も増えます。
会話が多ければ、子どもが外でどんな経験をし、今何を考えているのかが良く分かります。
万が一非行に走りそうな可能性があれば、その芽を早く摘むことが可能ですし、
もしいじめられているようなことがあれば、早期の対応が可能です。
余計な家具の買い替えが少なくて済む
「子ども部屋」を作ってしまうと、子どもしか使わない家具が必要になります。
子どもしか使わない家具は大抵子ども向けのサイズで、使える期間はわずかな間だけです。
子どもの成長は早く、成長に伴いまた大きな家具に買い換える必要も出てきます。
しかし常にリビングにいると椅子以外は大人と兼用ですから、子ども用家具が必要ありません。
そのためのお金を勉強やレジャーなど、子どもに他の経験をさせてあげることができるようになります。
リビング学習がおすすめの3つの理由
子供部屋がないので、我が家はリビングで勉強しています。これまでリビング学習を続けていて「良かった」と感じたことが3つあります。
いつも親の目の届くところにいる
勉強しているにせよ遊んでいるにせよ本を読んでいるにせよ、いつも目が届きます。
何をしているのか?どんな本を読んでいるのか?いつでも把握できます。
勉強しているのなら、今何を勉強しているのかすぐに把握できますし、子どもの側にしてみれば分からないことがあればすぐ目の前にいる親に質問できる、というメリットがあります。
また、どんな風に勉強に取り組んで、どんな風に怠けてなど、勉強に対する姿勢を常に見ておくことができるので、いざという時のアドバイス材料にもなってきます。
親も常に姿を見せている
父親の私が在宅ワーカーであるといった特殊な事情もありますが、子どもの目の前でしっかりと仕事をしている姿を見せられる、というメリットもあります。
「お父さんが頑張って仕事しているのだから、ぼくも頑張ろう」と思ってもらえたら言うことはないですよね。
もちろん、子どもが勉強しているのに親がテレビを見ているわけにはいきませんしね。
私の場合は、仕事を例にしましたが、家事をしている姿を間近に見続けるというのも、
子どもにとって非常にメリットがある体験です。
子どもは、親の背中をみて知らず知らずのうちに成長しています。
子どもに常に見られているということは、親の側も「家事も仕事もしっかりしなきゃ」と背筋がピンと張る思いになれるのです。
テレビを見て浮かんだ疑問をすぐ調べるようになる
リビングで学習するからといって、常に勉強しているわけではありません。
テレビももちろん見ています。
うちの子は「ダーウィンが来た!」などの自然科学系の番組が好きなのですが、そういった番組を見ていて疑問に思ったことがあると、リビング学習の環境なら手の届くところに自分の図鑑や辞書などが置いてあるのですぐに調べられる、といった利点もあります。
疑問に思ったことをすぐに調べるというクセがついた。
これも子ども部屋をもたずに、リビング学習をしていていたからこそ得たメリットでした。
まとめ
いいことづくめのような「子供部屋なし、リビング学習」ですが、もちろんデメリットもあります。
子どもの学習プリントが散乱する、消しゴムのかすが散らかる、誰かが勉強(仕事)をしているとテレビが見られない…、などなど。
でも、そういったデメリットは工夫で克服できます。そんなデメリットよりも、子供の学力アップや情操教育にメリットがたくさんある「子供部屋なし、リビング学習」。
途中から切り替えることはなかなか難しいですが、まだまだお子さんが小さいというご家庭は、是非一度検討されてみてはいかがでしょうか?