【スマホ用語:VoLTE】導入が進む新たな通信規格VoLTEってなに?
2014年6月にドコモが他社に先駆け提供開始したVoLTEですが、いったいこれは何なんだと疑問に思っている人も多いのでは。
報道発表資料 : 国内初、VoLTEの提供を開始 | お知らせ | NTTドコモ
そこで今回はVoLTEについてお話しします。
一言でまとめると音声通話の新しい方式です。従来の携帯電話はネットワーク接続(LTE)と、音声通話(3G)を別々の方式で場面によって使い分けていました。
これをLTEネットワークに一本化するのがVoLTEです。
LTEってなに? という方はこちら:
知らないと損するスマホ用語集Vol.14 「4G」「LTE」 | スマホで困ったときのQ&Aサイト
■VoLTEにするメリットは?
従来の通話方式に比べ周波数の帯域が広く、よりクリアな通話が可能になります。またLTEと3Gを場面によって交換する必要がないため、発着信のスピードが上がります。
国内事業者では現在ドコモのみ提供しているVoLTEですが、12月からはauでも始まります。
auがVoLTEに移行した場合、他社よりも大きなメリットがあります。
これまでauが使ってきたCDMA2000と呼ばれる通信規格では、音声通話とデータ通信を同時に行うことはできませんでした。
通話しながらネット検索するといった使い方は無理だったのです。
VoLTEに移行することで、技術上の問題をクリアーする目処は立ちました。あとはメーカーが対応するかどうかです。
■SkypeやLINE電話とは違うの?
一番の違いは繋がりやすさです。
LTEには用途によって優先順位、クラス分けがされています。
SkypeやLINEは緊急性を要しないため、メールなどと同じ通常のクラスで運用されます。
対してVoLTEは現在の音声通話に置き換わる技術であり、消防や警察などへの通報にも使われることが前提となります。
そのため最上位のクラスに位置づけられ、優先的に繋がるよう設計されているのです。
またクラス分けは通話品質にも関わってきます。電波が飛び交う混線地帯、回線状況が悪い場所ほど違いがハッキリ現れます。
まだ始まったばかりの技術で、これからに課題もありますが、大いに期待されています。