メールアドレスをサービスごと、用途ごとに使い分けたいけど、そのために複数のアカウントを取得するのは面倒だなと思ったことありませんか。
そんなときに使えるのがエイリアス機能です。
Androidユーザーなら確実に取得してるであろうGmailにも、この機能が備わっています。
使い方は簡単。いつも使っているアドレスに「+」を付け、任意の文字を加えるだけ。
例えば、
example@gmail.com
これを
example+shigoto@gmail.com
にするといった使い方です。
メールはどちらもexample@gmail.comに届きます。
この機能を用いればひとつのアカウントで複数のメールアドレスを、仮想的に持つことが可能です。
これを利用し情報漏洩対策、セキュリティ対策に役立てようというエントリーが、しばしばインターネットには上がります。
example+SNS@gmail.comのように、サービス名ごとに振り分け、どこから情報が漏れたか分かるようにする。迷惑メールが届いたらアドレスごとフィルタ掛け、ごみ箱へ放り投げるといった具合です。
しかしハッキリ言ってセキュリティ対策としては用を成しません。
Gmailのエイリアス機能は元になるアドレスがモロ出しだからです。
「+」以降@マークまでの文字列を抜けば、すぐにアカウントは特定できます。
Gmailのエイリアスがセキュリティ対策に有効と言うのは、入手したアドレスを何も処理せず、名寄せを行わない状態で使う原初的なアタックだけ想定すればそうです。
今どきそんな技術レベル低い相手のほうが珍しい気もしますが……。
どこから漏れたか分かるようにしても、文句を言おうがそのサービス使うのやめようが、漏れてしまった事実は消せません。
中途半端な印象を受けるGmailのエイリアス機能ですが、それでは他のメールサービスではどうなのか。
次回はGmail以外のメジャーなサービスごとに、エイリアス機能の対応状況と設定をまとめてみたいと思います。
簡単に捨てアド作りたいなら