理系脳を育てるAR教育おもちゃ「Merge Cube」とは?

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子どもはテクノロジーが大好きです。パソコンもプログラミングもロボットも、強制されなくても興味さえ持てば、自分からどんどん取り組んでいこうとします。

そんな子どものワクワクをさらに広げるおもちゃが登場しました。それがMerge Cube(マージ・キューブ)です。手のひらサイズの黒いキューブにスマホをかざせば、キューブにAR映像が映し出されます。

人間の体の中ってどうなっているの?
ウイルスってどんな形をしているの?
宇宙ってどうなっているの?

手のひらにのせたキューブに映し出された映像は、キューブを回せばそれに合わせて向きを変え、360度、あらゆる角度から見ることができます。文字通り、ウイルスや人体や惑星を「手に取って」眺めることができるのです。

AR・VRゴーグルを装着すれば、3Dで楽しむことができるのですが、まずは無料で体験してみませんか?

本記事では無料体験版の利用法とあわせて、マージ・キューブを紹介します。

マージ・キューブとは

マージ・キューブは黒い立方体で、ARマーカー(ARを出現させるためのトリガー)です。完成品も販売されていますが、体験版ではARマーカーを表面に印刷した展開図を、ログインなしでダウンロードすることもできます。

下記リンクにアクセスし、「Step 1 – Download and Print the Paper Cube PDF」から展開図のPDFをダウンロードしてみましょう。展開図のPDFを印刷したら、準備完了です!

https://support.mergeedu.com/hc/en-us/articles/360052933492-Making-a-Merge-Paper-Cube

ぜひ子ども自身が自分でキューブを作るところから始めてください。意外と立体を作るのは難しいので、ちょっとボコボコするかもしれませんが、AR映像には問題ありません。

この立方体にスマホにダウンロードしたアプリをかざすと、AR画像が映し出されます。

これは人間の脳の仕組みを映し出しているところですが、キューブを手に取って回転させると、それに合わせて映し出される映像も回転します。

人体ばかりではありません。

エジプトの遺跡や動物、ウイルスなども映し出すことができます。

実際に肉眼で見ると、驚くほど立体的でリアルな画像です。

ARの仕組みに驚くとともに、アプリで提供されている映像を、次々に見たくなってしまうでしょう。

Instagramでも手軽に試せる

スマホにアプリをダウンロードするためには、2週間の無料体験を申し込む必要がありますが、Instagramのアカウントを持っていれば、手軽にキューブに映し出すことができます。

コロナウイルスや肺が、キューブに映し出されたとは思えないほど、リアルに浮かび上がっているのがおわかりいただけるでしょうか?

Instagramでマージ・キューブを試すのはとても簡単です。

最初にスマホまたはiPadなどのモバイルで、@mergeInstagramにアクセスします。

プロフィール画面から、ARエフェクトのアイコンをタップします。

そこでは「Viruses 」「Cells」「The Solar System」「Human Body」の4種類のARフィルターが提供されています。

    • Virusesはウイルスです。「コロナウイルス」として私たちを脅かしているCovid-19を始め、3種類のウイルスを見ることができます。
    • Cellsは細胞です。動物の細胞や植物細胞、神経細胞であるニューロンなども見ることができます。
    • The Solar Systemは太陽系の惑星です。太陽の周りを惑星が動いているところも見ることができます。
    • Human Bodyは人体です。心臓や肺を「手に持って」観察することができます。

その中から1つを選んで、手元のキューブに焦点を合わせてください。手元に3Dの細胞やウイルスが浮き上がり、びっくりしますよ・・・!

Instagramカメラにフィルターを追加すれば、いつでも楽しむことができます。もちろんビデオに録画したりキャプチャを撮って、Instagramに投稿することもできます。

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マージ・キューブを制作しているのはどんなところ?

マージ・キューブを制作しているのは、Merge EDU(マージ・エデュ)というアメリカのEd Tech(エド・テック)企業です。

エド・テックとはEducation(教育)とTechnology(テクノロジー)を組み合わせた造語で、教育にテクノロジーを導入することで、より革新的な教育を目指そうとする取り組みやサービスを指します。

すでにアメリカでは授業に取り入れている学校もあり、エド・テックも授業の導入案などさまざまなコンテンツを教育機関向けに提供しています。

天体軌道や、人体の血流の進み方、また立体図形など、ビジュアル化することによって理解が進む理系教育にとって、子どもたちが実際に手に取って、調べたり観察したりできるマージ・キューブは、大きなメリットがありそうです。

「勉強」が始まる前の段階から「遊ぶ」重要性

Merge EDUはまだ日本語版が用意されておらず、実際に学校でマージ・キューブを使った授業が始まるかどうかはわかりません。

しかし、学校の勉強として「天体の動き」や「細胞」「人体」「ウイルス」などを学ぶ前に、遊びとして体験し、興味を持つことは、子どもたちにとって計り知れないほどの良い影響を与えることでしょう。

日常生活の中でも「ウイルス」が話題になりやすい現在、たとえば「手を洗うことで、こんなウイルスが体に入ってこないようにすることができるんだね」と視覚化することができます。マージ・キューブを使うことで、子どもの中の科学の芽が育っていくはずです。

体験版を活用しよう

MergeInstagramで興味を持ったら、次はぜひ体験版を活用してください。体験版は2週間ですが、Instagramよりも多くの種類を試すことができます。子どもの大好きな「動物」のARもありますよ。

登録の仕方は簡単です。

下記リンクをクリックし、左側のピンクの「フリートライアル」をクリックします。

Hands-on Learning with Interactive 3D Models & Simulations
Merge EDU engages students in science and STEM with 3D objects and simulations they can touch, hold ...

クリックすると、次のページに移ります。

右側の「コードを持っていない」を選び「続ける」のボタンをクリックします。

あなたの役割を「学校管理者」「教師」「親」「生徒」の中から選びます。

アカウントは2種類の方法で作成することができます。MicrosoftやGoogle、Appleなどのアカウントに紐づけると、ワンクリックで完了します。

また紐づけたくない場合は、メールアドレスとパスワードを入力し、Merge EDUからのメールで登録を完了させます。

アカウントが作成されたら、スマホにアプリをダウンロードします。

お使いのスマホがiPhoneであれば
‎Merge Object Viewer on the App Store (apple.com)

お使いのスマホがAndroidoであれば

Merge Object Viewer – Google Play のアプリ

アプリをダウンロードし、サインインすれば、すぐに使うことができます。

「紙のキューブだと、すぐヘナヘナになってしまう」「体験期間を超えても遊びたい」という場合は、amazonでも販売されていますので、購入を検討してください。こちらはさらに多くの映像を楽しむことができます。

https://amzn.to/3wTHtsO

遊びの中から「科学する心」をはぐくもう

子どもの世界は、「遊ぶこと」「生活すること」「知ること・学ぶこと」はすべて一体となっています。知らないことにふれるたび、「不思議だな」「なぜなんだろう」と考え、自分の経験と結びつけながら世界を広げていきます。

そのため豊かな経験は、子ども自身の世界観の広がりと密接に関連します。

おもちゃを通じて、ふだんの生活で見ることのできない世界を経験することで、子どもたちの世界はさらに豊かなものになるでしょう。

マージ・キューブもその助けになってくれるおもちゃです。

 

この記事を書いた人

大手塾で働いてきた知識と、自身が子育てを行なってきた経験を元に、執筆を行う。自分の子供の受験も経験し、塾講師としてまた母親としての視点から、受験や塾に関して意見を書けることを強みとしている。
塾を退職後は、自身で小さな学習塾を開いている。

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