幼児の教育法として人気の「モンテッソーリ教育」。
聞いたことがあるけれど詳しくは分からない、やってみたいけれどハードルが高そう、という方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は「モンテッソーリ教育」について、また自宅でできる「おうちモンテッソーリ」についてご紹介します。
モンテッソーリ教育とは
モンテッソーリ教育とは、マリア・モンテッソーリ博士が考案した教育法のことです。
教育家であり医師でもあったモンテッソーリ博士は子供を科学的に観察することで、独特の体系を持つ教具を開発し、教育法を確立させました。
その主な目的は「自立心や思いやり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる」というものです。
モンテッソーリ教育では、子供がする活動のことを「おしごと」と呼びます。
そして子供が自発的におしごとができるように、環境を整え見守ることが大人の役割です。
100年以上前に確立した教育法ですが、現在も世界中で支持されています。
モンテッソーリ教育を行う幼稚園やスクールもありますが、モンテッソーリ教育の考え方を自宅での活動に取り入れる「おうちモンテッソーリ」も人気です。
おうちモンテッソーリの場合は、家のお手伝いをしたり手作りの教具に取り組んだりをおしごととしていることが多く、我が家でも子供が小さい時に挑戦しました。
おうちの環境を整えよう
おうちモンテッソーリの主な手順は
↓
おしごとを満足するまで繰り返し行う
↓
おしごとを片付ける
↓
新しいおしごとを選ぶ
というものです。
モンテッソーリ教育のキーワードの一つに「自主性」があります。
子供の自主性を育むためには、自分で選んだおしごとに好きなだけ取り組める環境が必要です。
では、具体的にどのような環境にしたら良いのか、気をつけたいポイントをご紹介します。
まずは、おしごとをする場所を用意しましょう。
教具を置く十分なスペースがある子供に合った机などがあると、集中しておしごとをすることができます。
そして、教具などは子供自身が選びやすいように配置しておきましょう。
子供の目線に置く、手の届く範囲に置くなどに気を付けると、子供自身で選び取ることができます。
おしごとが終わったあとに子供だけでも片付けがしやすい、というのも大切です。
また、ハサミなどの道具はなるべく本物を使わせてあげるようにしましょう。
その子に合った大きさのものを準備して、子供のペースでけがなく取り組めるように見守ってあげてくださいね。
おうちでできる簡単なおしごと
ハサミを使ったおしごと
準備するのはハサミ、折り紙、ペンだけなので手軽にはじめられます。
折り紙に線を書いておき、子供はそれをハサミで切るだけですが、我が家の子供は大好きなおしごとでした。
はじめは直線に、慣れてきたらグルグル、ギザギザの線にも挑戦してみてください。
のりを使ったおしごと
こちらものりや折り紙など身近にあるものでできるのでおすすめです。
白い紙に丸、三角などの図形を描き、折り紙をその図形に合わせて切っておきます。
子供は紙に描かれた図形に合わせて折り紙を貼っていく、というおしごとです。
指で塗るタイプののりを使うと指先の感覚も刺激されます。
あけ移しのおしごと
お椀2つと手芸コーナーにある小さなポンポンボールを用意します。
片方のお椀からもう片方のお椀へポンポンボールのあけ移しをするおしごとですが、小さいうちはトングやスプーンを使うのがおすすめです。
慣れてきたらお箸に変えると、お箸使いの練習にもなります。
ただしポンポンボールの大きさによっては誤飲に十分注意しましょう。
まとめ
モンテッソーリ教育は専門的な知識や特別な教具が必要で敷居が高いように感じますが、自宅で取り入れられることも沢山あります。
モンテッソーリ教育が気になるという方は、まずはおうちモンテッソーリから始めてみてはいかがでしょうか。