最近は新しい用語や技術が次々に出てきてついて行くのも大変ですね、くじらです。
テレビの世界ではフルハイビジョンの4倍高画質な4Kテレビを市場投入したと話題ですが、オーディオの世界では最近ハイレゾという言葉をよく耳にします。
Sonyが自社製品に採用しており、新型Xperiaでも対応したこのハイレゾ。
何となく今までより高音質な規格を指してるのは分かりますが厳密な定義となったら意外と答えられないですよね。
話題の用語「ハイレゾ」、正式には「ハイレゾリューション・オーディオ」と言います。
Sonyの音楽ダウンロード・音楽配信サイトmoraに行くと専用ストアがあります。
実は「ハイレゾリューション・オーディオ」の規格に関しては長く野放しというか、これを満たしてれば「ハイレゾ」という基準がありませんでした。CDより高音質ならハイレゾってことで、というアバウトなルールで使われてきました。
ただ「ハイレゾ」がにわかに注目されだした昨今それじゃ不味いよね、ハイレゾっぽくしてあるだけの偽物までハイレゾとして売られたら問題だよねと思ったか日本オーディオ協会、ハイレゾの定義について改めて発表会見を開き資料もPDFで公開しています。
「ハイレゾリュ―ション・オーディオ(サウンド)」について記者発表会を開催 | 一般社団法人 日本オーディオ協会
通常オーディオの音質を表現する際にはHzとbitが用いられます。
ざっくりした説明になりますがHzは音の細かさ、bitはどれだけ原音から忠実に音を読み取るか表してます。
音をデジタル化するにあたってはサンプリング(標本化)と量子化という2つの行程があります。
通常デジタル・オーディオに用いられてきたサンプリングレート44.1KHzでは原音に比べ角が目立つ、音の切り方が大雑把だったのに対し、ハイレゾの192KHzではより細かく区切りアナログ音源に近い滑らかさに近づけているのを上の図は示してます。
また、ビットレートも高いためより忠実に深味のある音が再現されます。
日本オーディオ協会が定める規格では96KHz/24bitを満たしていればハイレゾです。
標本化でCDの2倍、量子化で1.5倍高い数値です。
これがCDよりも高音質な新規格と呼ばれる所以です。
そんなハイレゾですが普及率はどの程度かと言うとまだそんなに高くありません。Sonyなどが高級オーディオ路線で流行らせようとしてますが、企業ほどユーザーは熱心でないのが現実です。
4Kテレビと似たような状況とも言えますがもう少しして値段がこなれてきてからが本当の勝負ですね。