子どもの英語のライティング力を伸ばすために、英語日記を始めてみませんか?
ここ数年で、中学受験に英語を取り入れる学校は急激に増加し、2022年度には146校が英語入試を実施しました。
英語に興味のあるお子さんに、英語入試に挑戦させたいと考えているご家庭も少なくないでしょう。
しかし、学校によっては、入試問題にライティング(英作文)の問題が含まれることをご存知ですか?
普段から英語を書く練習をしていない子どもにとって、英作文を書くのは簡単なことではありません。
そこでこの記事では、英語入試のライティング(英作文)の出題傾向や英語のレベルや、英語日記を活用したおすすめの対策方法などを解説していきます。
【中学受験】英語入試のライティング問題の内容とは?
中学入試で出題される英語のライティング(英作文)の内容や難易度は、受験する学校やコースによって異なります。
作文の長さも、数行の短い作文から、エッセイのような少し長めの作文までさまざまです。
一般的には、英検4級〜3級相当の英語力があれば対応できるものが多いのですが、英語に力を入れている学校やコースでは、求められる英語力も作文の難易度もアップします。
中には、慶應義塾湘南藤沢中等部のように、英検2級~準1級相当という、帰国子女レベルの高い英語力が求められる学校まであります。
ただし、「自分の意見を英語で伝えること」や「発想力」に重点を置き、文法やスペルのミスは厳しく採点しない方針の学校も珍しくありません。
そのため、普段から、自分の考えをまとめて、文章にする力を育むことが重要になるのです。
英作文のサンプル問題
どのような英作文の問題が出題されるのか、参考までにいくつか過去問題をご紹介しますね。
まずは、難易度が高めのエッセイタイプの問題から。
What is special about you? Explain what makes you interesting.
注意
1)作文は英語で書くこと。
2)時間は20分です。サンプル問題①
(出典:慶應義塾湘南藤沢中等部・2020年度)
「あなたの特別なところは何ですか?あなたの面白さを説明しなさい。」という問に対して、例を挙げながら説明する英作文の問題です。
サンプル問題②
Write an essay on the following opinion. You must write more than 150 words.
Opinion: You can’t really learn from manga or anime.
Do you agree or disagree with this statement?
Use examples or your own personal experience to support your view.(出典:聖学院中学校・2022年度)
こちらは、「漫画やアニメからは、あまり学べない。」という意見に対して、まずは賛成か反対か、自分の立場を決めます。
そして、その考えを事例や自分自身の経験を使って裏付けるというものです。
サンプル問題③
次の質問について、必ず主語と動詞を含めた 20 語(words)程度の英文で、
質問の答えとその理由を書きなさい。
What is your favorite Japanese food?(出典:玉川学園・2021年度)
質問に対しての答えと理由を書く短い英作文は、英検3級のライティング問題と似たパターンも一般的です。
ほかにも、イラストを見て簡単な英語で描写説明する問題などがあります。
英検を取得しておくと中学受験で有利になる?
学校によっては、英検の取得が中学受験の際にプラスに働くことがあります。
具体的にどのように優遇されるのかは、学校によって異なりますが、英検取得者に対して、下記のような優遇措置を実施しているところが多いようです。
- 取得している級によって、入試での加点がある
- 英語の試験が免除になる
- 英語入試の受験資格がもらえる
- 入学金や授業料の免除・奨学金などが受けられる
もちろん、優遇措置のある学校ばかりではありません。
しかし、英検取得が英語入試の受験資格になっている学校もあるので、英語での中学受験を検討しているのであれば、英検を取得しておくことをおすすめします。
また、2017年度から、英検3級以上の全ての級にライティングテストが導入されました。
英検対策としても、ライティングの練習は不可欠だといえるでしょう。
子どものライティング力アップには「英語日記」がおすすめ
子どものライティング力を伸ばすための学習方法としては、英語日記がおすすめです。
英語日記の書き方に決まったルールはありませんが、下記のような内容を毎日、英語で書き続けることで、ライティングの練習を積み重ねていくことができます。
- 日付、曜日
- 天気
- 一日の出来事や思ったこと、何かについての自分の考えなど
実際に書いてみるとわかるのですが、日常の出来事を英語にするのは意外と難しいものです。
ゼロから英文を考えるよりも、英語日記に使えそうな英文をテンプレートにして、英文を真似することから始めてみましょう。
英語日記のメリット
英語日記を続けることで、次のようなメリットが期待できます。
- 英語の文章を書くことに慣れる
- 語彙力・表現力が向上する
- リーディング力が向上する
- アウトプットで効率的に学習内容を記憶できる
- リフレーズ(言い換え)ができるようになる
- スピーキング力が向上する
英語日記は、ライティング力だけでなく、スピーキングやリーディング力の向上にも役立つなんて意外ですよね。
では、それぞれのメリットについて説明していきます。
1.英語で文章を書くことに慣れる
英作文のメリットの1つめは、英作文に慣れることです。
英語で文章を書く練習をしていないと、いざ英作文をするとなったときに、「何から書き始めていいのかわからない」と戸惑ってしまいます。
そのため、英語日記で英語を書く習慣をつけておくことが大切なのです。
2.語彙力・表現力が向上する
英作文のメリットの2つめは、英語の語彙力・表現力の向上です。
先ほどもお伝えしましたが、日常生活を英語にするのは、思っている以上に難しいことです。
そうすると、「これって、英語でどう言うんだろう?」と単語や言い回しを調べることになり、自然と語彙力・表現力の幅が広がっていきます。
3.リーディング力が向上する
英作文のメリットの3つめは、リーディング力の向上です。
英語日記でライティングの練習を続けていると、構文が理解できるようになります。
構文、つまり英語の組み立て方を理解することは、長文読解において非常に重要なポイントです。
4.アウトプットにより効率的に学習内容を定着できる
英作文のメリットの4つめは、アウトプットにより、効果的に学習内容が定着することです。
英単語やイディオム、文法など、ただ習っただけでは、なかなか記憶には定着しません。
実際に、習ったことを使ってみる(アウトプットする)ことで、経験として子どもの記憶に残りやすくなります。
5.リフレーズ(言い換え)ができるようになる
英作文のメリットの5つめは、簡単な英語へのリフレーズ(言い換え)の練習ができることです。
英語に訳すのが難しい文章も、「知っている単語で言い換えられないかな?」「もっと他の表現にできないかな?」と発想を変えてみると、簡単に英文にできることがよくあります。
このテクニックは、英会話が得意な人の特徴ともいえるでしょう。
例えば、「この本は為になる」という文章を英語で言いたい場合。
「為になる」という英語の表現を知らなくても、下記のように頭の中で文章を変換することで、知っている単語で英作文をすることができます。
↓
この本には、役立つことが書かれている
↓
この本から、たくさんのことが学べる
You can learn a lot of things from this book.
一見、簡単そうに見えますが、このように頭の中で素早く言い換えができるようになるためには、国語力と日頃からの練習が必要です。
6.スピーキング力が向上する
英作文のメリットの6つめは、スピーキング力の向上です。
ライティング=アウトプットの練習です。
ライティングは、スピーキングをするのと同じように、頭の中で英文を組み立てて文字にします。
その際に、スピーキングでは曖昧になりがちな、文法の間違いや構文などをしっかり確認できるのがメリットです。
また、英文を組み立てる時間が短くなっていくほど、スピーキングのテンポもよくなりますし、5つめのメリットで挙げたリフレーズ(言い換え)のテクニックも活用できます。
英語日記を継続するためのコツ
英語日記は、継続することが重要です。
三日坊主にならないために、次のような点に気をつけましょう。
- 毎日決まった時間帯に書く
- 1行でもいいので毎日書く
- その日の出来事にこだわる必要はない
- 子どもの努力を褒める
- 子どもにノートや筆記用具を選ばせる
英語日記を継続する一番のコツは、習慣化することです。
時間があるときに…ではなく、晩御飯のあと、お風呂のあとなど、毎日決まった時間帯に英語日記を書く習慣をつけましょう。
また、英語日記が続かない理由の一つに、日記に書くことが思いつかないというのもよく耳にします。
そういったときは、その日の出来事にこだわらず、例えば「好きな食べ物」「好きな季節」など、テーマを提案してあげるのもいいでしょう。
英作文の出来に関わらず、英語日記をつけること自体を褒めたり、子どもの好きな文房具を一緒に選んだりといった工夫も、モチベーションの維持に役立ちます。
添削で学習効果を高める
英語日記は、できれば添削することをおすすめします。
もちろん、英文を書く練習をするというだけでもメリットはあります。
しかし、せっかく毎日書いているのに、間違った文法や単語などをそのまま覚えてしまうのでは、もったいないですよね。
とはいえ、実際に添削をしてみると、「この冠詞はaとtheのどっちが正しい?」「ここは単数形?複数形?」など、意外と細かなところで戸惑うことはありませんか?
短い日記ならまだしも、英語入試や英検に向けたライティングとなると、添削のハードルも高くなります。
Google翻訳などを使っても、自然な英語なのかどうかまではわかりません。
そういったときは、手軽に使える添削アプリをうまく取り入れてみましょう。
おすすめの英語日記添削アプリは「IDIY(アイディー)」
子どもの英語日記や、試験対策の英作文を添削するなら、IDIY(アイディー)がおすすめです。
アイディーとは、翻訳家や通訳、英語講師、校正者などの英語専門家やネイティブによるオンライン英文添削アプリです。
世界中に講師がいるので、24時間いつでもサービスが受けられます。
通常、英語の専門家やネイティブにライティングの添削や指導をお願いすると、費用が高くなるのが難点ですよね。
その点アイディーは、166円から利用できる低価格設定なので、必要なときに、気軽に利用できるのが特徴です。
アイディーでできること
アイディーは、英文添削だけでなく、オリジナル課題を使った英作文学習のサービスも提供しています。
いずれのサービスも、細かな解説付きの「学べる添削」と、解説なしの「お手軽添削」が選べるので、目的に応じて使い分けが可能です。
英語日記課題添削は、日本語と英語の両方の文章を入稿できます。
そのため、「言いたいことをちゃんと英語にできているのか自信がない」という場合でも、しっかりチェックしてもらえて安心です。
また、通常の英文よりも低価格に設定されているため、気軽に利用できるのもうれしいですね。
アイディーの料金
アイディーの料金には、大きく分けて、ポイント支払い(都度払い)と定期券支払い(定額利用)の2種類があります。
ポイント支払い
ポイント支払いは、添削が必要なときに、その都度ポイントを支払う方法です。
ポイント数は、下記の3つの要素で変わります。
- 単語数
- サービスの種類
- 「学べる添削」or「お手軽添削」
添削サービスをリクエストする前に、専用のオンライン自動見積もりフォームで、消費ポイントが確認できます。
定期券支払い
定期券支払いは、30日間有効の添削定期券を購入する支払い方法です。
30日間、毎日1回の英文添削が受けられます。
英語日記であれば、毎日1回166円〜で添削してもらえるので、お得な料金プランといえるでしょう。
アイディーの英文添削を無料で試す方法
アイディーでは、新規登録メンバーを対象に無料体験キャンペーンを期間限定で実施しています。
キャンペーンの内容は、アイディーのアプリをダウンロードして無料メンバー登録をすると、100ポイント(1,200円相当)がプレゼントされるというものです。
例えば、英語日記の添削は、1単語=1ポイント(学べる添削)、もしくは1単語=0.8ポイント(お手軽添削)。
単語数にもよりますが、最大で2回分の添削が、無料で試せる計算になります。ぜひ、活用したいですね!
まとめ
今回は、英語のライティング力をアップさせる学習方法として、英語日記とおすすめの添削アプリをご紹介しました。
英語の4技能が重視される流れを受けて、今後、中学受験の英語入試にライティング(英作文)を出題する学校も増えていくことが予測されます。
英語日記は、ノートと鉛筆さえあれば、今すぐにでも始められる手軽で効率的な学習法です。
ライティング力だけでなく、リーディング力やスピーキング力の向上といったメリットも期待できるので、ぜひ1日1行からでも、お子さんに英語日記の習慣をつけさせてみてはいかがでしょうか。