【ロンドン在住ママが語る!】海外での子育てと教育について

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イギリスと日本では、子育てや教育にどのような違いがあるのでしょうか?
なかでも特に気になるのが、子どもの学校のことですよね。

そこで今回は、ロンドンで2児を育てる現役ママが、実際に海外で育児をして感じたメリット・デメリットとあわせて、イギリスの教育システムや学校の選び方をわかりやすく解説していきます。
これからイギリスに移住予定の方や、イギリスの子育て事情に興味のある方の少しでもお役に立てば嬉しいです。

イギリスの教育システム

イギリスの教育システムは、日本と比べて複雑です。
公立か私立か、入試がある学校かない学校か、また地域によっても少しずつシステムが異なります。
そのため、現地に住むイギリス人であっても、実はよく理解していないという人がいるほどです。
ここでは、おおまかなイメージを掴むために、イギリスの公立校に通った場合の基本的な義務教育の流れをご紹介します。

イギリスの教育システム

イギリスの義務教育は5歳〜18歳なので、日本よりも長いですね。

通常は、4歳で入学するレセプションから学校生活がスタートし、セカンダリースクールへ。
セカンダリースクール(中等教育)からは、公立校の中でも、入試のないコンプリヘンシブ・スクールと、11+(イレブン・プラス)という選抜試験が必要なグラマースクールに分かれます。
ただし、コンプリヘンシブ・スクールでも試験が必要な場合があるのが、ややこしいところです。

そして、セカンダリースクールの最終学年Y11で受けるGCSE(一般中等教育修了試験)の結果により、大学進学を目指すシックス・フォーム、もしくは、職業資格を目指す継続教育カレッジへと進みます。

イギリスの学校の種類

イギリスの学校には、大きく分けると下記の3種類があります。

  1. 公立校(ステート・スクール)
    • コミュニティースクール:カウンシル(地方自治体)により運営される、一般的な公立校。政府が制定したカリキュラムに従う
    • フェイススクール(宗教系):英国国教会(CoE)やカソリック系の学校など。カリキュラムは政府制定のものに沿うが、独自の入学・採用条件を持つ。
    • アカデミー:英国教育省が直接資金を出し、カウンシルから独立して運営される学校。独自のカリキュラムを持つ。
    • グラマースクール:11+で優秀な成績をおさめた生徒が入学できる公立セカンダリースクール。大学進学を目標としているため、シックスフォームを併設。
  2. 私立校(プライベート・スクール、インディペンデント・スクール
    • プレ・プレップスクール:3歳〜7,8歳
    • プレップスクール/ジュニアスクール:7歳〜11歳あるいは7歳〜13歳
    • シニアスクール:11歳〜18歳
  3. ホームスクーリング

イギリスでは、義務教育が始まる5歳の時点でフルタイムの教育を受けさせていれば、学校ではなく、ホームスクーリングという選択肢も認められています。
各地域にホームスクーリングをする保護者のサポートグループがあったりと、さほど珍しいことではありません。
特にコロナ禍で、子どもを家庭で教育することを決意した家庭が急増しており、2021年中にはホームスクーリングをする家庭の数が34%もアップしたのだとか。

ちなみに、イギリスでは「パブリックスクール」というと、公立ではなく、イートン校やハーロー校などの名門の私立校のことを指します。

人気の公立校エリアは激戦

日本とは違い、イギリスでは通いたい公立小学校・中学校を選ぶことができます。
しかし、イギリスの公立校は格差が大きく、例年、人気の学校に申込者が集中。1クラス30人と定員が決まっているため、必ずしも希望の学校に入れるとは限りません。
そこで重要になるのが、「キャッチメント・エリア」です。
イギリスの公立校では、入学の優先順位を決定する基準のひとつとして、学校から家までの距離が重視されます。
入学許可がもらえる距離範囲(キャッチメントエリア)は、入学希望者の状況によって毎年変わりますが、人気校のキャッチメントエリアは非常に狭いのが特徴です。
子どもを希望の公立校に入れるために、できるだけ学校の近くに引っ越しをするというのも、イギリスでは珍しい話ではありません。

日本からイギリスの公立校に編入する場合は?

希望の学校が定員に達している場合は、たとえその学校の隣に引っ越してきたとしても、編入することができないので注意しましょう。
その際に、希望順位が高いの学校のウェイティングリストに登録して、別の学校に通いながら空きを待つことも可能です。
わが家も海外からの編入だったため、1年間ほど第2希望の小学校に通った後、第1希望の学校に転校しました。

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イギリスの公立学校の選び方

イギリスで子どもを公立の学校に通わせようと決めたら、まずは学校選びです。
通常、住んでいる地域の学校の中から、第1希望〜第6希望くらいまでをカウンシル経由でリクエストします。
事前に受入状況の問い合わせをして、確実に入学できることがわかっている場合以外は、できるだけたくさん希望を出しておくことをおすすめします。
とはいえ、土地勘のない地域で、学校の評判なんてわかりませんよね。
そこで、イギリス人も参考にしている、3つのチェックポイントをご紹介します。

チェックポイント1:Ofsted評価

イギリスの公立学校選びのチェックポイント1つめは、Ofstedの評価です。
Ofsetd(オフステッド)とは、イギリスの教育監査局のことで、各学校を視察し、その評価を報告しています。
Ofstedの総合評価は、下記の4段階です。

  1. Outstanding(優れている)
  2. Good(良い)
  3. Requires improvement(要改善)
  4. Inadequate(不十分)

基準は、Ofsted評価Good以上。Outstandingの学校は、たいてい人気校となっています。

ただし、中には最後に視察が行われたのが10年前なんていう学校もあり、Ofsted評価が絶対というわけではありません。
とはいえ、評価の高い学校には、比較的に教育に熱心な家庭の子どもが集まる傾向があるのも事実です。
ひとつの目安として、学校選びの参考にしてみましょう。

Ofsted評価の調べ方

まずは、Ofstedのレポート検索ページを開きましょう。

スクリーンショット:Ofsted公式サイトより

ここに、地域名、もしくはポストコードを記入して検索すると、学校名とOfstedの評価の一覧が表示されます。
総合評価だけでなく、各学校の「Full inspection」(詳細レポート)にも目を通しておきましょう。

チェックポイント2:スクールリーク・テーブル

イギリスの公立学校選びのチェックポイント2つめは、スクールリーグ・テーブルの結果です。
スクールリーグ・テーブルとは、イギリスの学校で行われる全国試験の結果をもとに作成された学校ランキングのこと。
プライマリー・スクール(SATs)、セカンダリー・スクール(GCSE)、16歳〜18歳(Aレベル)、それぞれの結果が毎年教育省のウェブサイトで発表されます。
施設や教員のクオリティなどを総合的に評価をするOfstedとは異なり、こちらはアカデミック評価に特化しているのが特徴です。

チェックポイント3:学校のホームページ

イギリスの公立学校選びのチェックポイント3つめは、学校のホームページです。
学校の方針や教室の様子、どのようなイベントがあるのかなど、具体的なイメージを描くのに役立ちます。
また例えば、カソリック系の学校では、家からの距離よりも教会ミサの出席率が重要だったり、追加で書類の提出が必要だったりと、学校によって異なる入学ポリシーも
「admission」のページで確認できます。
さらに、新規生徒の受け入れが可能かどうかを事前にメールで問い合わせておけば、希望校選びがスムーズに行くのでおすすめです。

いろいろな手続に時間がかかるイギリスですが、子どもの教育に関わることは優先的にしてくれる印象です。
わが家も、カウンシルで学校の申し込みをしてから数日以内に学校から連絡が来て、その2日後にはすでに通学をスタートしました。

何気なく通り過ぎる通学路は、ウイリアム・モリス縁の地。

海外での子育ては高い?イギリスの学費事情

つづいては、「イギリスでの子育てには、どれくらいお金がかかるの?」と気になっている方に向けて、保育費・学費について簡単に説明していきます。

保育費は驚愕の高さ

ロンドンで子どもを1人、フルタイムで保育園に預けると、1人分の収入が軽く消えてしまうほど高額です。
働いたほうがマイナスになる、という話もよく耳にします。
それでも子どもが3歳になると、週15時間(もしくは週30時間)のフリーチャイルドケアが適用されるので、それを目標に頑張っているという家庭も多いようです。
ただし、私立の保育園やチャイルドマインダーの場合、完全に無料になるわけではなく、割引といったほうが正しいでしょう。
公立小学校の併設ナーサリーであれば、午前か午後の3時間(週15時間)、無料で通うことができます。
週30時間に対応しているナーサリーもありますが、こちらは事前に確認が必要です。

公立校の学費は無料

イギリスの公立校の学費は無料です。
給食費(Y3から)や遠足などのアクティビティ費、任意の寄付金などは別途かかります。
また、小学校は3時過ぎに学校が終わるため、仕事で迎えに来られない場合は、学童保育(アフタースクールクラブ)の費用なども必要です。
参考までに、わが家の子どもたちが通うロンドン市内の小学校のアフタースクールクラブは、18時までの預かりで1回£14。登校時間前の預かり(朝食クラブ)は1回£6となっています。

私立校の学費

私立校の学費は、学校によってさまざまです。
一例として、ロンドン市内にある、我が家の近所の私立女子校の学費をご紹介します。

  • ジュニアスクール:£5,264/学期
  • シニアスクール:£6,772/学期

イギリスは年間3学期あるので、年間300万円前後という感じでしょうか。
学費以外にも、入学金等がかかります。
ちなみに、名門パブリックスクールのハーロー校の学費は1学期£14,555。学費だけで年間700万円近くになります。

一般的にイギリスでは、私立校の方が良いとされていますが、大部分の子どもたちが通うのは公立校です。
公立校でも、Ofsted評価がGood以上であれば一定の教育クオリティは期待できますし、毎年、有名大学への合格者を送り出している優秀な公立校もあります。

英語が話せない子どもへのサポートはある?

海外の現地校に子どもを通わせる際、心配になるのが語学力ですよね。
イギリスの公立校では、英語が話せない生徒向けの当別なクラスはない、と思っておいて差し支えないでしょう。
いきなり通常のクラスに入って授業を受けることになるので、日本にいるうちに少しでも英語に慣れておくことや、渡英後も家庭での学習サポートが重要になります。
海外赴任前にできる子どもの英語準備と現地でのサポート方法については、こちらの記事をどうぞ。
https://ciqba.jp/9002
ただロンドンのような国際都市では、海外からの転校生は日常茶飯事です。
さらに、もともと第1言語が英語ではない家庭の生徒が多いため、ほとんどの学校ではEnglish as an Additional Language (EAL) =外国語としての英語教育のサポートを提供しています。
どこまで対応してくれるかは学校次第ですが、家庭でのサポート方法などのアドバイスがもらえるはずです。

もっと大切なのは心のケア

言葉の問題よりも、もっと大切なのは子どもの心のケアです。
個人的にこれはイギリスの良い点だと思っているのですが、イギリスの学校では、子どもや保護者のウェルビーイングを非常に重要視しています。
各学校には、たいていウェルビーイング担当のスタッフが在籍。ナーチャールームという、子どもが安心できる空間も学校内にあります。
英語がわからないために、友だちができない。学校に行きたくない…。
そんな子どもの悩みやストレスに気づいたら、気軽に学校に相談してみましょう。

ちょっと戸惑う日英の学校生活の違い

小学校のスクーター(キックボード)置き場

海外の学校生活には、日本人から見ると驚いてしまうような習慣も少なくありません。
イギリスの学校で、ちょっと戸惑った日本と異なる習慣をいくつかご紹介しますね。

  • 入学式がない
  • 教科書がない
  • 学校によって授業のカリキュラムが異なる
  • 仮装して登校する日が度々ある(本の登場人物の仮装をする日、クレージーな髪型の日など)
  • 教師にプレゼントを渡す習慣がある
  • 小学校は送り迎えが必須
  • ICT化が進んでいる

日本とイギリスの小学生ライフの違いについては、こちらの記事で詳しくご紹介しています。

日本とイギリスの小学生ライフはこんなに違う!
よく日本と海外の小学校が比較されることがありますが、実際にどんなところが違うのでしょうか?そこで、イギリスの公立小学校に通う子供を持つ2児のママライターが、とくにびっくりしたイギリスの小学校の習慣や仕組みをご紹介していきます。

海外で子育てをするメリット・デメリット

よく、「海外と日本、どちらのほうが子育てしやすい?」と聞かれることがあるのですが、どちらにも良いところがあり、いつも答えに困ってしまいます。
そこでここでは、イギリスで実際に子育て・教育をしてみて感じた、メリット・デメリットをまとめてみました。

メリット

イギリスで子育て・教育をしてみて感じたメリットは、つぎの通りです。

  1. 英語力が身につく
  2. 多文化環境を体験できる
  3. アクティブラーニングが盛ん
  4. 周りと比較しない
  5. 子連れに優しい環境

では、ひとつずつ説明していきますね。

1.英語力が身につく

イギリスで子育て・教育をするメリットの1つめは、なんといっても英語力が身につくことです。
わが家の子どもたちも、文法の間違いはあれど、発音はネイティブ級で羨ましくなります。
ただし、滞在期間が短い場合、渡英時の子どもの年令によっては、帰国してから英語を忘れてしまうことも。
言語習得を目的として、期間限定で移住されるのであれば、少し大きくなってからのほうが効果的かもしれません。

2.多文化環境を体験できる

イギリスで子育て・教育をするメリットの2つめは、多文化環境を体験できることです。
とくにロンドンのような国際都市の学校には、さまざまなバックグランドの子どもたちがいます。
また、自分のルーツがある国の文化を紹介し合うイベントなどもあるので、外から日本の良さを見直す機会にもなるでしょう。

3.アクティブラーニングが盛ん

イギリスで子育て・教育をするメリットの3つめは、教育にアクティブラーニングが盛んに取り入れられていることです。
3歳からみんなの前で発表する「Show and Tell」が始まり、授業中もただ説明を聞くだけの受け身のスタイルではなく、ディスカッションや発表が積極的に行われます。

なかでもイギリスらしいなと思ったのが、演劇を使った学習方法です。
例えば、ロンドンの多くの学校では、Y2(6歳〜7歳)で「ロンドン大火」についての劇を発表します。
小さな子どもたちが、歴史的な出来事の内容はもちろん、登場人物の名前や年表まで、セリフや演技を通して記憶しているのには感服しました。

4.周りと比較しない

イギリスで子育て・教育をするメリットの4つめは、周りと比較しないので気が楽なことです。
イギリスの学校、とくに公立校では、基本的に他の子どもたちと成績を比べません。
年度末にもらうレポート(通知表)でも、年齢ごとに設定された学習ゴールを達成しているか、努力が必要なのかといった評価はされます。しかし、それがクラスの中でどれくらいの位置づけなのかは、一切分かりません。
その代わりに、ひとりひとりの良いところ、苦手なことなどをレポートにまとめてくれます。
また例えば、お弁当ひとつにしても、パスタやサンドイッチだけだったり、それぞれの家庭が思い思いのものを準備します。
周りの目が気にならないので、「手の混んだお弁当を作らなきゃ」というプレッシャーがありません。
日本では面倒な離乳食も、市販のパウチをそのまま子どもに吸わせるイギリス人たちを見て、目からウロコでした。

5.子連れに優しい環境

イギリスで子育て・教育をするメリットの5つめは、子連れに優しい環境です。
イギリスには、ロンドンのような大きな都市でも、至るところに公園があります。
博物館も無料なところがほとんどで、子どもとのお出かけには困りません。
バスや電車にも、ベビーカーを折りたたまずに乗車できるのも便利です。

とはいえ、階段しかない駅も多く、ベビーカーで移動しやすい設備が整っていないのも事実。
しかし、困っているときには誰かが手を差し伸べてくれたり、逆に他の人が困っているときには、こちらから声をかけやすい雰囲気があり、うまくカバーできているように思います。

ロンドン市内にあるNationat Trust管轄の公園

デメリット

つぎに、デメリットを見てみましょう。
イギリスに限らず、海外での子育てに共通する悩みも含まれていますが、イギリスで子育て・教育をして感じたデメリットはつぎの通りです。

  1. 国語力の維持の難しさ
  2. 帰国後の受験への不安
  3. 小学校の送迎が大変
  4. 教室を自分たちで掃除しない

では、少しずつ補足していきます。

1.国語力の維持の難しさ

イギリス(海外)で子育て・教育をするデメリットの1つめは、子どもの国語力の維持が難しいことです。
何もしないと、どんどん現地校の言葉が優勢になっていき、国語力が低下していきます。
そのため、土曜日の補習校や、学習塾、オンライン教材などでのサポートが必要になりますが、子どものモチベーションをキープするのは意外と大変です。

海外での子どもの日本語教育については、こちらの記事をどうぞ。

海外で子供の日本語教育はどうする?海外在住者が実践するおすすめの方法
海外在住の家族にとって、子供の日本語教育は大きな課題のひとつ。この記事では、補習校のメリット・デメリットから、家庭での日本語教育におすすめのアプリやタブレット学習まで、海外で子供をバイリンガルに育てるためのお役立ち情報をまとめてご紹介します。

2.帰国後の受験への不安

イギリス(海外)で子育て・教育をするデメリットの2つめは、帰国後の受験への不安です。
子どもの年齢にもよりますが、帰国後に中高受験を考えている場合は、現地校の学習と並行して、学習塾などでの受験対策をしなければなりません。
しかし最近では、帰国子女枠を設けている学校も増えてきました。
帰国前にあわてないよう、希望校に帰国子女認定の条件などを事前に問い合わせておきましょう。

3.小学校の送迎が大変

イギリスで子育て・教育をするデメリットの3つめは、小学校の送り迎えが大変なことです。
細かいルールは学校によって異なりますが、基本的にイギリスでは、小学校の間は保護者の送り迎えが義務付けられています。
小学校は15:00過ぎには終わってしまうので、共働きの家庭はどちらかが時短勤務をしたり、学童保育やベビーシッターを利用するなどの対応が必要です。

またイギリスの学校は、学期の途中でで1週間の中間休み(ハーフタームホリデー)があり、日本の学校より頻繁に休みがやってきます。
子どもだけでの留守番はNGなので、これも共働き家庭にとっては悩ましいところです。

4.教室を自分たちで掃除しない

イギリスで子育て・教育をするデメリットの4つめは、学校の教室を子どもたちが自分で掃除する習慣がないことです。
イギリスの学校では、「お掃除の時間」がありません。
そのため、自分たちの学校をキレイに使おうという意識が低いように感じます。
以前、娘が学校の校庭にゴミをポイ捨てしたので、「そのゴミは誰が片付けるの?」とたしなめたことがありました。
すると、「クリーナーが片付ける」という答えが返ってきて、ショックを受けたのを覚えています。

セルフサービスのカフェなどのイートインスペースでも、食べた後にテーブルを自分たちで片付ける習慣がほとんどありません。
「片付けることで、誰かの仕事を奪ってしまうことになる」という考え方もありますが、日本で育った者としては、なかなか受け入れづらい意識の違いです。

最後に

今回は、イギリスでの子育てや教育の事情をお伝えしてきました。
イギリスの教育システムは複雑で、評判の良い公立校に入学させるために、頭を悩ませる保護者も少なくありません。
その一方で、周りと比べず、のびのびと子育てができるというのがメリットです。
教育カリキュラムなど、日本の学校のほうが効率が良い、と感じるところも多々あることは否定できません。
しかし、子どもの個性やウェルビーイングを重視したときに、イギリスでの子育ても悪くないなと思っています。

この記事を書いた人

4ヶ国語環境での育児に奮闘する、ロンドン在住2児のママ。
イギリスとフランスで経験した育児・教育事情や、イギリスの大学院で学んだ初等教育の知識をもとに、役立つ情報を発信していきます。

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