子どもが生まれたら絶え間ない授乳やおむつ替え、昼寝に抱っこに離乳食。毎日がバタバタとすぎていきがちですね。
そんな、「しなければならないこと」に追われているママやパパにぜひおすすめしたいのが読み聞かせです。
「しなければならないこと」ではないけれど、読み聞かせをすることは子どもにも大人にもメリットが。わざわざ時間を割いてでもやってみてほしい読み聞かせについて考えます。
0歳からのスキンシップに読み聞かせを始めよう!はじめは1日1冊から
読み聞かせは生まれたばかりの赤ちゃんからスタートできます。(もちろん、胎教としてお腹にいるうちから始めてもOK!)
まだ言葉が理解できない赤ちゃんに読み聞かせをして意味があるの?と思われるかもしれませんね。でも、生まれたばかりだからこそ、ママやパパなど身近な人の声をしっかり聴くことで、「この声の人は自分を大切にしてくれる人」ということが自然とわかっていくもの。
そして、愛されていることを無意識に実感していくことができるのです。
読み聞かせはスキンシップになり、子どもの心を育てるのです。
まずは赤ちゃんが機嫌のいい時を見はからってそばに寝ころび、読んであげましょう。
選ぶ本は、赤ちゃんにも見やすい大きな絵の単純な絵本がおすすめです。
文字も、ドン!とかバア!とかトントン!といったようなごく簡単なものがいいですね。
もちろん、絵だけのものでもOK。
絵を見せながら、「おおきいね」「きれいだね」といった言葉を話すだけでも読み聞かせになります。
たくさん読まなくても、1日1冊でも大丈夫。絵本を楽しむところから始めましょう。
同じ本ばかり読んでも心の成長にならない?子どもの心に寄り添う読み聞かせ
子どもは同じ本を読んで欲しがることがあります。
いつも同じ本ばかり、しかも何度も読んでとせがまれると、これでいいの?これで心が成長するの?と心配になるかもしれませんね。
でも大丈夫。大人でもそうですが、特に小さい子どもは自分の興味のあるもの好きなものを常にそばに置いて楽しんだり安心したりしたいものです。絵本だって同じ。好きな本は何度も楽しみたいのです。
そんな子どもの思いを無視して大人がいろんな本を読んであげたとしても子どもの心には届きにくく、下手をすると本なんて嫌い!となってしまう可能性も。
ですから、同じ絵本を何度読んであげてもかまいません。
読むたびに子どもの心は耕され、豊かに成長していきます。子どもの心に寄り添って、満足するまで読んであげてくださいね。
いつまで続ける?小学校高学年でも楽しめる読み聞かせ
いつまで本は読んであげたらいいのでしょう?
字が読めるようになったら「もう一人で読んでね」となるパターンがよくあります。あるいは、下に妹や弟が生まれたら、ママやパパも忙しくなり「お兄ちゃん、お姉ちゃんは自分で本を読んでね」となりがちです。
もちろん、字が読めるようになったから一人で読む、と自分からいう子どももいます。そんな自主性を大切にして、じっくり一人で読む時間も大切です。自分なりのスピードで本を楽しむことができるようになったのは成長した証拠。うれしいことです。
でも、読み聞かせは自分で読むのとはまた違った楽しさがあります。字が読めるようになっても、小学校に上がっても、高学年になっても、読み聞かせをしてあげることは子どもに楽しい幸せな時間を与え、心が育つもとになるでしょう。
大好きなママやパパが、自分のために時間を割いて読んでくれる、自分に向けて読んでくれるといううれしさは本の内容以上に子どもの心に響くからです。
まとめ
読み聞かせはスキンシップになり、子どもの心の成長の糧になるもの。こういう読み方をしなくてはいけない、これだけ読まなくてはならないといった決まりはありません。
また、この年齢ならこの本、と決めつけることも必要ありません。小さい子どもが難しめの本を、逆に高学年の子どもが幼い本を読んで欲しがったからと言って、ダメということはないのです。
子どもには子どもなりの思いがあります。大人はその思いに寄り添って、温かい気持ちで自分も楽しんで読み聞かせをしてあげられるだけで満点と言えるでしょう。