iPhone(アイフォン)でも対応したVoLTE(ボルテ)でクリアな音声通話と注意点
VoLTE(ボルテ)はVoiceOverLongTermEvolutionの略称で、簡単にいえば4G LTE回線を使った音声サービスです。従来の音声通話は3G回線を使用しており、3G回線よりも高速回線を使うことで、よりクリアで高い音域も聞こえやすくなりました。
4G LTE回線は元々、データ転送を目的とした回線だったので、4G LTEに対応したスマートフォンでも、インターネットは4G LTE、音声通話は3G回線に切り替えているモデルが多くあります。
2014年夏頃から、音声通話も4G LTE回線を使ってVoLTE(ボルテ)を使うスマートフォンが登場しました。iPhone(アイフォン)6/6 Plusの場合は、発売当初は対応していなかったものの、2015年4月のバージョンアップにてVoLTE(ボルテ)に対応しました。
今回は、iPhone(アイフォン)におけるVoLTE(ボルテ)の設定方法と注意点についてご紹介します。
VoLTEについて詳しく知りたい方はこちら↓
【スマホ用語:VoLTE】導入が進む新たな通信規格VoLTEってなに?
VoLTE(ボルテ)のメリット、デメリット
VoLTE(ボルテ)は4G LTE回線を使うことでクリアな音声通話を可能としたサービスです。ここでSkype(スカイプ)やLINE(ライン)も4G LTE回線を使うから同じようなものだと思う方も多いかと思います。
根本的に違う部分としては、Skype(スカイプ)やLINE(ライン)はデータ転送用の回線を使用しているのに対して、VoLTE(ボルテ)は通話用に確保された領域を使用しているので、通話品質が保証されています。そのため、根本的な部分は基本的に異なるわけです。
VoLTE(ボルテ)のメリットとしては、クリアな音声通話だけではありません。通話中のデータ通信も大きく改善しています。NTTドコモ、ソフトバンクのiPhone(アイフォン)では、音声通話をすると4G LTEから3Gへと切り替わり、通話中にインターネットをするとどうしても、3G回線でのデータ通信でおこなっていました。VoLTE(ボルテ)を設定することで、4G LTE回線で音声通話とデータ通信が可能です。
auのiPhone(アイフォン)では、音声通話をしてしまうとデータ通信がおこなえない仕様でした。しかし、VoLTE(ボルテ)を設定することで、今までできなかった音声通話とデータ通信が同時におこなえます。
VoLTEを設定することでのデメリットはauのiPhoneのみであり、VoLTEを設定することで、3Gの電波を掴まなくなります。つまり、4G LTEのエリアから出てしまうと圏外になってしまうので、山間部などによく行く人は注意しましょう。
また、VoLTEは現時点で、同じキャリアのVoLTE対応機種間でしか機能しないので、同じVoLTE対応iPhoneだったとしても、キャリアが異なればVoLTEを使うことができません。
iPhoneでVoLTE(ボルテ)を使うための設定/アイフォン
iPhone(アイフォン)でVoLTE(ボルテ)を使うためにはiPhone(アイフォン)のバージョンを確認しないといけません。
2015年4月にVoLTE(ボルテ)を使うためのバージョンアップがおこなわれているので、iOSのバージョンがiOS 8.3以上、キャリアのバージョンが19.1以上であれば、VoLTE(ボルテ)を使うための設定ができます。
VoLTE(ボルテ)を設定するために、「設定」アプリを起動し、「モバイルデータ通信」の順にタップします。モバイルデータ通信の項目に「LTE回線を使用」(NTTドコモ)もしくは「4G回線を使用」(au、ソフトバンク)があるので、それをタップし、「音声通話およびデータ」をタップすれば設定完了です。
auのiPhone(アイフォン)ではVoLTE(ボルテ)を設定すると3G回線を掴まなくなるので、今までどおり、データ通信は4G LTE、音声通話は3G回線を使用する場合は、「音声通話およびデータ」の下にある「データ通信のみ」をタップします。
これでVoLTE(ボルテ)の設定完了です。
同じキャリアのVoLTE(ボルテ)対応機種同士の通話しかVoLTE(ボルテ)の本領を発揮しませんが、3G回線よりもクリアで高品質な音声通話が楽しめます。
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