こんにちは、おしぃです。
東京都千代田区飯田橋
その飯田橋の一角にある小さな公園
このお話は、その公園に住む2匹のアリ
「イーダ」と「チョーダ」のお話です
イーダ:「おお、チョーダ、いい所にいた」
チョーダ:「ん?どげんしたと?」
イーダ:「いやさ、先週貸した本」
チョーダ:「本・・・・?」
イーダ:「マンガ貸したでしょ!」
チョーダ:「ああ、あれね、まだ読んでなか」
イーダ:「それでもいいよ、一回返して」
チョーダ:「読んだら返すけん、少し待たんね」
イーダ:「いや、今日だけ返してくれればいいんだけど」
チョーダ:「え?なんねそれ?」
イーダ:「今日、田舎から婆ちゃん帰ってくるんだわ」
チョーダ:「ああ、あの飴玉ば配るのが好きな婆ちゃんか」
イーダ:「そうそう、それで一緒に浅草いくわけ」
チョーダ:「ふむ」
イーダ:「移動中、暇でしょ?だからマンガ返して」
チョーダ:「いやたい」
イーダ:「返せよ~」
チョーダ:「いややってば」
イーダ:「このやろ、返せ!」
チョーダ:「何ばすっとや!この!この!!」
イーダ:「返せコラ!!」
チョーダ:「うるさかね!いやって言いよろ!!」
イーダ:「俺の本だろ!返せよ!!」
チョーダ:「他の本持って行けばよかろうもん!!」
イーダ:「も・・・・もしかして・・・・?」
チョーダ:「な・・・・なんね・・・・」
イーダ:「無くしたとか・・・・?」
チョーダ:「いや、あるにはある・・・」
イーダ:「は?あるには?と、言うと?」
チョーダ:「やけん、一応、ちゃんと俺の手元にマンガはあるって」
イーダ:「だから、その”一応”って何よ?」
チョーダ:「むぅ・・・」
イーダ:「ちょっと見せろよ!」
チョーダ:「しょ・・・しょうがなかね・・・家に来てんね」
イーダ:「お・・・おう・・・」
——————-
チョーダ:「ほら、ちゃんとあろうが、これたい」
イーダ:「おい・・・・な・・・・何してくれちゃってんのこれ・・・・」
チョーダ:「・・・・・」
イーダ:「ページ全部バラバラじゃん!!」
チョーダ:「すまん・・・今日の夜、元に戻そうと・・・」
イーダ:「てか、何で?何でこんな事を・・・」
チョーダ:「自炊たい」
イーダ:「は?俺のマンガ食ったの?」
チョーダ:「いや、そっちじゃなか、本の電子化を”自炊”って言うったい」
イーダ:「電子化?」
チョーダ:「ようは全ページをパソコンに取り込むったい」
イーダ:「何のために?」
チョーダ:「お前に返した後でもパソコンで読めろ?やけんたい」
イーダ:「こおおおらあああああっ!!」
チョーダ:「やけん、今日の夜全部くっつけるけんさ、怒るなって」
イーダ:「違うわ!少ないお小遣で集めたマンガなのにコピーかよ!!」
チョーダ:「そ・・・そっち?」
イーダ:「もう、この本読めないよ、買い取って」
チョーダ:「えええええええええ!!」
イーダ:「買い取ってよ!!」
チョーダ:「せっかく徹夜で取り込んだのに・・・」
イーダ:「天罰だ!天罰!!買い取れ~!!」
チョーダ:「しかたなかね・・・いくらね?」
イーダ:「砂糖2千粒」
チョーダ:「はぁ?5百粒のマンガやろこれ?なんで値上がりすっとね」
イーダ:「俺の心は深く傷ついたんだよ、その代金も入ってる」
チョーダ:「いやいやいや、5百粒やろ」
イーダ:「2千粒、1粒も値引かないよ」
チョーダ:「じゃあ、こうしよ」
イーダ:「ん?」
チョーダ:「この自炊データ、俺のタブレットに入っとったい」
イーダ:「うん」
チョーダ:「このタブレットごと今日貸すけんさ、浅草行ってき」
イーダ:「タブレットで読めるの?」
チョーダ:「読めるとよ、ほら、この”パーフェクトビューワー”ば見てん」
イーダ:「うわお!読めるっ!!」
チョーダ:「本棚機能もあるし、これで無料って凄かばい」
イーダ:「うわ~軽いし使いやすいし・・・まさにパーフェクト・・・」
チョーダ:「やけん、これば一日貸すけんさ、5百粒にして」
イーダ:「千5百粒が限界」
チョーダ:「イーダ、こすかね・・・」
イーダ:「新刊欲しいんだよね、ふふふ・・・」
よい子のみんなは自炊する時は原本をお店で買いましょう。
(決して砂糖で支払ってはいけません
素晴らしい作品を読む為には大切な事です)
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