子どものやり抜く力を育む幼児教育の4ステップ

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本記事で伝える「4つのステップ」の重要性

子どものやり抜く力を育てるために今回は4つのステップを紹介します。もし、可能であれば1から4まで順番に行っていただくことが重要です。

なぜなら、例えば、ステップ3である失敗から学ぶ機会を与えるから進めるとしましょう。その場合、子どもが興味を持つ環境ができていないまま、機会を与えてしまうため、親の自己満足になってしまう可能性があります。

もしそうなってしまってはプラスよりもマイナスに作用してしまい、やり抜く力を身につけづらくなってしまいます。

そのため、できる限りこれからご紹介する4つのステップに沿って行ってくださいね。また、幼児期は基盤を作る重要な時期であり、将来にわたる自己成長の土台を支えます。なので幼児期にやり抜く力を育むことは、長期的に見て子どもの未来をより豊かにする大切なステップになるのです。

興味を引き出す環境づくり

まずは子どもの「興味」を引き出し、取り組みを深められる環境を整えることが大切です。幼少期に楽しいと感じることや興味を持つ分野に触れることで、子どもは自ら学ぶ意欲を育むことができます。

このステップでは、興味を引き出すための具体的なアプローチを紹介しますね。

子どもが取り組みたいことを優先する

親が率先して習い事や遊びを決めるのではなく、子どもが何に興味を持っているかに耳を傾けてあげてください。そして、興味を持ったことに積極的に取り組ませることが大切です。

例えば、絵を描くことやブロック遊び、虫を観察することなど、好きな活動を通して集中力や探究心が養われます。

まだやったことのない体験をさせてあげる

幼児期は新しい体験が大きな刺激になります。それがスポーツ、音楽、料理、なんであっても構いません。さまざまな活動を通して「好きなこと」を見つけるきっかけを作りましょう。こうした体験が子どもが自ら追求する力の基礎となります。

子どもよりも親が学ぶ姿勢になる

子どもは親の写し鏡。一番身近にいる親の真似を率先して行います。そのため子どもの興味を引き出すには、親自身も学ぶ姿勢を見せることが効果的です。親子で一緒に図鑑を見たり、簡単な実験を行ったりすることで、子どもも「学ぶことは楽しい」という気持ちを抱くようになります。

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小さな成功体験を積ませる

幼児期だからこそ、様々な成功体験を積むことはやり抜く力の土台になります。そして興味を深めた活動に小さな目標を設けることで、達成感を味わいながらステップアップしていけます。具体的な方法を下記に記載します。

年齢によって目標を設定する

年齢や発達段階に応じて、達成しやすい目標を設定しましょう。例えば、3歳なら「ボタンを自分で留める」、5歳なら「絵本を一冊読み切る」といった具合に、少し頑張れば達成できる目標が理想です。

過程を評価してあげる

成果だけでなく、努力した過程を認めることが大切です。「頑張ってここまでやり遂げたね」といった声かけで、努力そのものをポジティブに評価しましょう。これにより、努力することの価値を理解できるようになります。

・成功した時の褒め方は主語を「私」に

達成直後に褒めると、達成感を強く感じられます。例えば、「やったね!自分で靴履けてお母さん、お父さん嬉しい!」など主語を自分に向けて声をかけることで、子どもは自分の成長に気付きやすくなり、次の挑戦にも意欲を持ちやすくなります。

この褒め方に関してはこちらの記事が分かりやすいのでぜひ確認してください。
https://benesse.jp/kosodate/202008/20200818-1.html
(引用:子どもの心が動くIメッセージ、反発を買うIメッセージ|ベネッセ教育情報)

こうした小さな成功体験の積み重ねが、「できる」「もっとやってみたい」という気持ちを引き出し、やり抜く力の礎となります。

失敗は必要なことだという認識を持つ

失敗を恐れずに挑戦し続ける姿勢がやり抜く力を育みます。失敗を経験することで、子どもは学びを得て成長していきます。ですが、失敗は悪いことだという先入観を持っている子どもも多いため、その考えを払拭してあげることが重要です。

例えば、子どもが失敗したとき、「失敗しても大丈夫だよ」「また挑戦しよう」といった言葉で励ますと、失敗をネガティブに捉えずに再挑戦しやすくなります。失敗は学びの一部であることを親が示してあげることが大切です。

そして、失敗の原因を一緒に考えることで「私のことを真剣に考えてくれている」ということを子どもは認識するため、積極的にサポートしてあげましょう。

「どうすれば次はうまくいくかな?」と質問し、改善点を自分で考えられるように導くことで自分で問題解決する力も育まれます。

そして、最も重要なポイントを下記に記載します。

リスクを取る経験を積ませる

挑戦にはリスクが伴いますが、幼少期には小さなリスクから挑戦させてみましょう。例えば、新しい遊び方や役割分担などで、小さなリスクを取る経験を増やすと、自然と挑戦する力が育ちます。

仮にリスクをとって失敗したとしても「今回はうまくいかなかったけど、次はできるかもしれないよ」「ここができたのは素晴らしいよ」と、部分的に良かった点やポジティブな側面を指摘し、次の挑戦への意欲を引き出しましょう。

失敗を学びの機会として前向きに受け止める経験を通じて、子どもは挑戦を恐れなくなり、やり抜く力が鍛えられていきます。

常に見守っているという姿勢

子どもは一人で動ける範囲にも限度があります。ですが、親が介入することで挑戦できる幅が増え、新しい物事を吸収することができます。

そこで重要なのがいつも見守っているという姿勢です。大人でも新しいことに挑戦することは億劫になりますよね。そんな時、そばに人がいてくれるだけで勇気や行動しようという気持ちになるはずです。それは子どもも同様で、見守ってあげることで更に自信を持って行動できるようになります。ではどのように見守ればいいのかを下記のポイントにまとめました。

 小さな進歩も見逃さない

子どもは少しずつ成長します。その小さな一歩を見逃さずに褒めることも大切です。「前よりもできるようになったね」「今日はここまでできたんだね」と小さな進歩に目を向けてあげることで、子どもは自信を持ってさらに努力を続けられるようになります。

継続することの素晴らしさを伝える

継続、つまり習慣化の力ですが、新しい習慣を身につけようという時の成功率は25%だと言われています。割合にすると4人に1人。それほど年齢問わず継続することは難しいとされていますが、幼児期こそこの習慣化を身につけるチャンスです。

そのため、「毎日少しずつでもやっているのがすごいよ」「毎回挑戦する気持ちがえらいね」と、継続することそのものの価値を伝えましょう。子どもにとっては、努力が毎日の積み重ねであることを理解することで、「続けることは価値がある」と感じやすくなります。

子どもに無理をさせない

子どもが無理をして行動しているのであれば本末転倒。親の期待や重圧を敏感に察知します。そのため、楽しみながら挑戦し続けられるように、無理を強いるのではなく応援することが大切です。

無理のない範囲で、子どもがやりたいと思ったときに支え、励まし、見守る姿勢が、持続的なやり抜く力を育みます。子どもが粘り強さを褒められ、肯定されることで、次第に自分自身を信じて行動するようになります。このようにして「努力は無駄ではない」「自分にはやり抜く力がある」という確信が育つのです。

まとめ:やり抜く力を育むために親ができること

・日々の関わり方で子どもを支え、背中を押してあげる
・子どもが挑戦しやすい環境を整えてあげる
・小さな成功体験を積ませ、自己肯定感を育ませてあげる
・失敗から学べることがたくさんあると認識してもらう
・継続できることはすごいことだと真っ直ぐに伝える

親の支えと適切な関わりによって、子どもは失敗や困難を乗り越え、自分の力で未来を切り開いていける「やり抜く力」を身につけていきます。日々の小さな経験を大切にし、成長の一歩一歩を支えてあげましょう。こうして得たやり抜く力は、これからの人生を力強く支える貴重な財産となります。

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幼児教育
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