こんにちは、おしぃです。
今回、紹介したいアプリはこれです。
「特訓ドッジボール」
このアプリは俗に言うドッジボールゲームでは無く
ドッジボールの特訓をするゲームです。
この機能を割り切ったシンプルさが
ゲームの醍醐味となっています。
ランキングもあってシンプルながら
結構熱い感じになれます。
ちなみに、僕にとってドッジボールというスポーツは
違う特別な意味をもっています。
小学生4年生の時、僕は転校をしました。
新しい学校は前の学校とは違い
登校時に班で行動したり
僕にとって新鮮でした。
ちょうど僕より1ヶ月遅れだったと
記憶しているのですが
「阿部くん」という男の子が転校して来ました。
僕は自分と近い状態の彼に親近感がわき
率先して話しかけるようにしました。
しかし間もなくして、阿部くんと僕が
違う人種である事を知る事となりました。
阿部くんは頭が良く
4年生当時ですでに6年生の勉強をしており
さらに運動神経も抜群でした。
かたや僕はと言えば
運動も苦手な上に、
勉強もクラスで一番できませんでした。
転校したばかりだと友達も居なくて不安だろうとか
僕は勝手に考えていたのですが
彼にはそんな様子は全く無く、
何をやっても完璧な彼の周りには
いつも人が集まっていました。
僕らの時代では、お昼休みは運動場で
ドッジボールをするのが普通でした。
僕も下手なりに楽しんでいたので
毎日参加していたのですが
ある時、チーム分けの話し合いで
転校生二人(僕と阿部くん)を取り合う話になりました。
ジャンケンで勝った方のチームに
阿部くんが行く事になるのです。
つまり、僕は「はずれ」なんだと思いました。
もちろん惨めな気持ちになりましたが
「はずれ」を気にしていると思われるのが
悔しくて、一生懸命に笑顔を作りました。
しかし、それからというもの
僕はドッジボールで遊ぶ事は無くなり
昼休みには、教室で絵を描いて
過ごすようになりました。
おかげで僕は、絵が上達し
クラス内では皆が認める所となりました。
皆が僕の絵を誉めてくれる事で
自分の意味を感じていました。
ある日、二人の友達から
かなり久しぶりにドッジボールに誘われましたが、
僕は絵を描きたいからと断りました。
本当はドッジボールに行きたかったのですが
チームの足を引っ張るのが怖くて怖くて
たまりませんでした。
二人の友達は毎日、誘ってくるようになりました。
僕は断り続けていたのですが、
あまりに毎日だったので、正直に「怖い」と言いました。
すると、二人は僕の手を引いて運動場へ行きました。
そして、毎日毎日、ドッジボールで遊んでいる
みんなの横でボールを投げたり、受けたりする
特訓をしてくれたのです。
きっと二人は、みんなと一緒にドッジボールで
遊びたかったと思います。
そんな彼らの貴重な時間を
僕だけの為に割いてくれたのです。
一ヶ月もすると、僕は昔のように
みんなと一緒にドッジボールに参加できるようになりました。
やっぱり成績も悪かったし、
相変わらず運動神経も悪いままでしたが、
もう阿部くんの周りに集まる人達を見ても
僕は劣等感を感じる事は無くなりました。
それから半年後、僕は再び転校する事になりました。
僕を特訓してくれた二人の友達だけが
見送りに来てくれました。
そして僕と過ごした時間を思い
お互いに涙を流しました。
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