幼児向け雑誌付録とは思えない完成度の高さから、ただいまネットやSNSで話題沸騰中の『幼稚園 9月号』。
子どもにとってATMとは、ふだんは周りからよく覗けないし、触りたいけど触らせてもらえない、とっても気になる機械です。
お母さんごっこが好きな女の子も、マシンに目がない男の子も、今回の本格派の付録にはしばらく夢中になること間違いないでしょう。
ネットでは、この手を抜いていない精巧な作りに、大人のわくわくが沢山伝わってきますが・・
製作の小学館によると、元々この付録は親子で一緒につくることを目的として、わざと大人向きの難易度にしてあるそうです。
最近も「ガチャポン」や「セブンティーンアイスの自販機」など、
ちょっと組み立て難易度が高めで、完成度の素晴らしい付録で話題を集めている『幼稚園』の付録。
次号からの付録もますます気になるところですが、一体どのくらいの製作難易度なのでしょうか?
ささっと、家事の間や仕事後の気力でも作れそうであれば、チャレンジしてみたい・・
なんて思っている方も多そうなので、実際に組み立ててみました。
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実際につくってみた
付録は、紙とモーターユニットのみでできています。
広げてみると、小さな差し込み口がたくさん・・手順は75番まであり、道のりはそこそこ長そうです。
まずは、型紙から紙を抜いて、やまおり・たにおりの折り目をつけます。
折らないまま差し込む部分もあるので、線がついているところだけにしましょう。
やまを折ったり、シートからお金を外したりする手順は、お子さんと一緒にできそうです。
あらかじめ家庭で用意が必要なのは、単3電池1本、ドライバー(+)、セロテープの3つです。
モーターユニットは、ドライバーで開けて電池を入れるだけで簡単に完成するので、機械がわからなくても心配ありません。
これは大人が作業する指示になっています。
土台を組み立てたらその上にモーターを置き、上からお札を入れる部分をかぶせます。
お札を入れる部分は、あまり目立たない内側の紙パーツなのですが、
ここをきれいにしっかり折らないと、お札がうまくモーターに乗らず・・あとから正面のカバーを外す羽目になりました。涙
基本は、紙を折って・差し込みを繰り返すだけの手順です。
完成に近づくにつれて、力を入れすぎないように注意しながら組み立てなければならないので、
け、けっこう時間がかかる・・。
約1時間弱で完成!
図工が苦手な筆者は、やっとの思いで1時間弱かけて完成しました。
ひととおりの家事を終えた後の組み立てなら、正直途中で放り出しているかも・・?!
しかし細かいパーツの組み立てがあるからこそ、本物に近い緻密な細部が表現できていることに感動します!
さらには、リカちゃん人形や、フィギアをATMに立たせて“ごっこ遊び”ができそうな、約40cmのサイズ。
実物セブンイレブンにあるATM(右)と比較してもこの通りのリアリティ。
画面の漢字や、セキュリティ対策の部分も紙にそのまま印刷されています。
子どものおもちゃだからといって、手を抜いていない作りが素晴らしいですね。
本物に近いおもちゃで疑似体験できる「お金のしつけ入門」にも使えそうです。
最も大切なのに、学校では教えてくれない「お金」のこと
考えてみれば、「お金」は大人になってから最も大切な知識のひとつなのに、
学校の義務教育でさえ、きちんと詳しく教えてもらう機会がありません。
少なくとも筆者は、幼稚園を含めてお金について詳しく学んだ授業をひとつも思い出せません。
そもそも、お金をなぜ銀行に預けるのか、たくさんの防犯セキュリティは何に備えているのかなど、
お金の大切さと注意は、実際に必要になる前に知っておいた方がいい予備知識です。
小学生までの子どもが、大きなお金を手に入れる機会は主にお年玉です。
しかしお年玉は、失うものがない「何でも好きに使えるラッキーなおこづかい」であって、
お金の魔法のような消費の一面しか知ることはないでしょう。
大人になってから日常で本当に必要になるお金の知識とは、
自分の欲望と折り合いをつけながら、本当に価値を感じたものと交換していく見極めや、
やりたいことから逆算した管理だったりします。
大切なことにもかかわらず、学校で学ぶ機会がほとんどない「お金」については、これからの将来の日本をふまえても不安な部分です。
同じように不安に思う親御さん達の需要を見越してか、子ども用のお金にまつわる優れた書籍も出ているようです。
◆こちらの記事学校では教えてくれない・最も大切な「お金のしつけ」で、困らない子に育てる厳選書籍・サイト4選もどうぞ
子どもが将来より余裕をもって幸せを感じられるよう、お金について楽しく教えてあげる機会を増やしてあげましょう。
『幼稚園 9月号』は、現在Amazonやネットの書店では品切れ中、
書店でも完売が続き、入手困難になっているようですが、
夏休みで帰省や地方にお出かけした際には、街の本屋さんや赤ちゃん本舗などは狙い目かもしれません!
なお、大人気につき、小学館では第2弾の付録も予定しているとの情報があります。
【お詫び】品薄でご迷惑をおかけしております「幼稚園」9月号ですが、ふろく部品モーターユニットの再生産が難しいため、重版することができません。ATMふろく第2弾も検討しておりますので、何とぞご容赦いただけますようお願いいたします。
— 小学館『幼稚園』編集部 (@youchien_hensyu) August 5, 2019
また少し前には、小学生向きの漫画雑誌『ちゃお』でも、「タッチ認証 ATM型貯金箱」という付録がありましたので、
twittterなどで情報をチェックしているといいかもしれません。
タッチ認証に電子マネー、これからの時代のお金の付き合い方は、ますます多様化していきますね。
お金が学べる付録を手に入れた暁には、プラモデルが苦でないお父さんや、ディアゴスティーニなどで立体製作に慣れているおじいちゃんなど、組み立てが好きな大人たちを巻き込んで、ぜひ楽しく一緒に作ってみてください。