こんにちは、おしぃです。
東京都千代田区飯田橋
その飯田橋の一角にある小さな公園
このお話は、その公園に住む2匹のアリ
「イーダ」と「チョーダ」のお話です。
イーダ:「いたたたた・・・」
チョーダ:「ん?どげんしたと?」
イーダ:「ちょっと腰やってねえ・・・」
チョーダ:「腰?なんで?」
イーダ:「俺の121番目の弟覚えてる?」
チョーダ:「121番目・・・いや、覚えとらんわ・・・」
イーダ:「ほら、顔が黒くて触覚がやたら立ってる」
チョーダ:「いや・・・アリは全部同じたい・・・」
イーダ:「まあいいや、その121番目がさ」
チョーダ:「うん」
イーダ:「今、3歳なんだわ」
チョーダ:「あ~、そらやんちゃな盛りやんね」
イーダ:「そそ、それでさぁ」
チョーダ:「うん」
イーダ:「俺が寝てる腰の上でぴょんぴょん跳ねるもんだからさ」
チョーダ:「なるほど・・・それで腰やっとったい」
イーダ:「いててて・・・」
チョーダ:「そげんとじゃ仕事にならんやろ」
イーダ:「そうなんだよな・・・困った・・・」
チョーダ:「イーダが優しすぎるったい」
イーダ:「そういうチョーダはどうしてんの?」
チョーダ:「俺は、あれたい、ビシーっつってバシーたい!」
イーダ:「ビシーっつってバシーって?」
チョーダ:「悪い子はアゴ掴んで説教たい」
イーダ:「え~、うそくさいなぁ・・・」
チョーダ:「す・・・鋭かね・・・」
イーダ:「何か良い方法知ってそう、教えろよお~」
チョーダは辺りを見回してから、こっそりと
イーダの耳元で言った。
チョーダ:「いいや、誰にも言ったらいかんばい」
イーダ:「うんうん」
チョーダ:「このアプリば使うったい」
イーダ:「なにこれ?”鬼から電話”?」
チョーダ:「そうたい、これがもの凄い効果あるとよ」
イーダ:「ごめん、よく解らないんだけど・・・何これ?」
チョーダ:「このメニューば見てんの」
イーダ:「何か子供向けっぽいね」
チョーダ:「それでくさ、いう事きかん子供にこう言うったい」
イーダ:「ん?」
チョーダ:「”悪い事しよったら鬼から電話あるよ!!”って」
イーダ:「鬼・・・から・・・?」
チョーダ:「それで、この”言う事きかない時”ば選ぶやん?」
イーダ:「ん?どうした?」
チョーダ:「これのおかげで弟が怖がって俺を避けるとよ・・・」
イーダ:「・・・・」
チョーダ:「うう・・・」
イーダ:「ど・・・どんまい・・・」
こうして、チョーダの背中は日々
哀愁を増していくのであった。
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