日本では、あまり馴染みのない「デュアルSIM(シム)」ですが、ようやく「デュアルSIM(シム)の同時待ち受け」が可能になります。
そもそも、デュアルSIM(シム)とは、1台の携帯電話に2枚のSIM(シム)カードを差し込んで使う携帯電話のことを指します。主に携帯電話の設備が整っていない発展途上国で主流になっているもので、発展途上国によっては、一部の地域が2G(GSM方式)のみしか使えなかったり、3G、4Gしか使えなかったりするので、周囲の設備に合わせて2GのSIM(シム)カードと3G、4GのSIM(シム)カードを使うわけですね。
日本の場合は、携帯電話の設備が充実しているので、デュアルSIM(シム)の必要性がなく、大手キャリアが販売する携帯電話は1枚のSIM(シム)カードしか挿入できないモデルばかりです。
昨今のSIMフリースマートフォンの登場で、デュアルSIM(シム)に対応したスマートフォンが登場しており、海外への出張や旅行が多い人は、日本のSIM(シム)カードと通信費を抑えるために現地のSIM(シム)カードの両方を差し込んで使う使い方で注目を集めています。
そんな、デュアルSIM(シム)の日本における同時待ち受けについて解説していきます。
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■なぜ、デュアルSIM(シム)の同時待ち受けが日本国内で使えるようになったのか
元々、デュアルSIM(シム)は、発展途上国で生まれた方式なので、片方のSIM(シム)カードを3G、4Gの回線を使った場合、もう片方のSIM(シム)カードは2G(GSM方式)回線じゃないと同時待ち受けをすることができません。
日本では、2G(GSM方式)のサービスが存在しておらず、もう片方のSIM(シム)カードは3G、4GのSIM(シム)カードを挿入するしかないのですね。
両方共、3G、4GのSIM(シム)カードを挿入した場合、同時に通信をすることができないので、スマートフォン上で回線の切り替えをしながら使うしかありません。
つまり、片方のSIM(シム)カードを有効にすると、もう片方のSIM(シム)カードは通信をしないので、電話が着信した場合は受け取ることができないわけです。
しかし、デュアルSIM(シム)スマートフォンは両方共3G、4GのSIM(シム)カードが同時に通信ができるので、日本国内でもデュアルSIM(シム)の同時待ち受けが可能になりました。
■デュアルSIM(シム)の同時待ち受けとMVNO(エムブイエムオー)の組み合わせ
では、デュアルSIM(シム)は日本国内でどのような使い方が想定されるのでしょうか。
2回線を1台のスマートフォンで持つことができるので、電話番号を2つ持つことが可能になります。電話番号をプライベート用、仕事用と使い分けている人には嬉しい機能なのではないでしょうか。
また、電話用SIM(シム)カードと、通信用SIM(シム)カードも同時に利用できるので、電話は話し放題があるキャリアのSIM(シム)カードを通話のみの契約にし、データ通信を格安のMVNO(エムブイエムオー)のSIM(シム)を使えば、毎月の支払いを抑えることも可能です。
このような使い方が可能になるので、スマートフォンユーザーならチェックしておきたいところです。
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