あんどろっぷでも過去2回にわたり追ってきたATOK for iOSが、いよいよ公開されました。
価格は1500円。現時点でPassport版はないようです。
Android版と少し仕様が違うようなので、簡単に紹介してみましょう。
最新の変換エンジンを搭載
iOS版が発表された直後から、「だけどスマホ用のATOKはパソコン用ほど変換精度高くないよ」と指摘する声ありました。
Win/Macで採用している「ATOK EV Engine」が従来のスマートデバイス向けでは搭載されていなかった影響です。今回のiOSでは、スマートデバイスではじめて、最新のエンジンを搭載しました。
文脈から最適な候補を表示する機能や、言い間違いやよくある覚え間違いに対し、正しい言葉を推測して変換してくれる入力支援機能も実装されています。
インライン変換非対応
ATOK for iOSでは文字が直接アプリに入力されるのではなく、まずキーボード上部のテキストエリアに表示され、変換候補を選択するとアプリ内の入力エリアに入力されます。
これはiOSの制約によるものでインライン変換には対応しきれなかったとのこと。デザインについては今後も雰囲気を壊さないよう、最善の形を模索し続けると語っています。
Bluetoothキーボード非対応
スマートフォン、タブレットとハードウェアの連携でガシガシ文章を書きたい人にとって、Bluetoothキーボードに対応してないのは大きなマイナスかもしれない。
これもやはりOSの制限によるもので、現時点では実装の目処が立ってないものの、何らかの対策が見出せれば提供したいと言っています。
同期機能は今後の提供予定
Win/Mac版と登録辞書の同期が行える「ATOK Syncアドバンス」や、最新のワードが送られてくる「ATOKキーワードExpress」などは、今後のアップデートにより提供される予定があるとのことです。
ATOK for iOSは買いか
現段階では様子を見るのが無難かなとは思います。
6月に行われたイベントから急いで開発がスタートしたため、開発期間は実質3ヶ月ほどしかなかったというATOK for iOS。1年を費やしたAndroid版に比べると、スタート段階では粗さも目立ちます。
日本語入力が劇的に向上する、パソコンと同じように使えると期待して購入すると、思ったほどじゃないなと感じるかもしれません。
ただアップデート予定もありますし、日本語入力ソフトでは抜群の信頼と実績あるブランドなので、今後の巻き返しは期待出来ます。