【御三家】教育改革より前にアクティブラーニングを重視していた私立中学とは

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現代では、大学、高校、中学、小学生と盛んに「アクティブラーニング」が注目されています。
2020年からは本格的にカリキュラムとして導入されていくわけですが、このようにブームになる前からアクティブラーニングのような「参加型」「知識のアウトプット重視」の教育に力を注いできた学校はないのでしょうか?

 

そもそもアクティブラーニングという言葉を使用していない

今回ご紹介する6つの有名中学校については、以前から「グループワーク」や「ディベート」を積極的に取り入れ、生徒の自主性を育成する教育を行ってきました。
暗記型の学習では日本の将来を担う人材を輩出することはできないと見抜いてからでしょう。

 

もともとアクティブラーニングの要素を重視してカリキュラムを構築しているので、教育改革でアクティブラーニングという言葉がクローズアップされて、様々な学校で独自の取り組みをアピールする中でも、教育方針に中にはあえてアクティブラーニングという言葉を使っていません。
まさにブレない教育方針を貫けているのです。

 

男子の御三家の教育方針

男子私立中高一貫校の「御三家」と呼ばれているのが、「開成」「麻布」「武蔵」です。

 

・開成中学校

運動会では生徒たちがリーダーとして意見を出し合い問題を解決して、リーダーシップを磨いています。
また、教育方針としては「知識の理解」と「知識の定着」を重視しており、数学の授業では三カ所の黒板に生徒たちが解法を書いて説明し、それについて意見を出し合うなどを行っています。

 

・麻布中学校

こちらも文化祭や運動会といったイベントを通じて、生徒対が積極的に参加し、意見を出し合って新しいものを創り上げる力を養っています。
授業でも生徒は一方的な受け身ではなく、国語の授業では作品に関する自分の考えを発表したり、それについて議論を交わしています。

 

・武蔵中学校

実地学習が充実しており、本物に触れて学ぶことを重視しています。
中学3年間で、埼玉県の山林遠足、群馬県の山上学校、箱根の地学巡検、千葉県で海浜学校、天文学習を行い、知識の定着と共にグループで協力し合って問題を解決する力を養っています。

 

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女子の御三家の教育方針

女子私立中高一貫校の「御三家」と呼ばれているのが、「桜蔭」「女子学院」「雙葉」です。

 

・桜蔭中学校

生徒は研究班に分かれ調査をしてから浅間山合宿で現地調査を行い、研究班の中で協力し合ってまとめあげて文化際でプレゼンテーションして伝える力も磨いています。
先輩の自由研究会の発表を聞いてから1年間かけて論文を作成し、プレゼンテーションを行うなど思考力と表現力を徹底的に養っています。

 

・女子学院中学校

高校生に混じってアジア・アフリカ研究会勉強会を実施し、直接来校して話をしてくれる現地責任者に質問などを行い、内容をまとめて全校生徒の前で発表するといったグローバル化に適した教育を実践しています。
授業でも伝える力を養うために議論し合うデスカッションを積極的に取り入れています。

 

・雙葉中学校

こちらは広く社会に目を向けられる豊かな人間性を養うために、宗教の授業を導入しており、さらに学んだことを実践する場として交流先である乳児院や老人ホームを訪れ、生徒たち自身が考案したプレゼントをするといった機会を設けています。
また農村学習で農業について肌で学ぶといった体験学習も行っています。

 

まとめ

やはり有名中学校では教育改革よりはるか以前に、「国際社会で通用する人材の育成」に力を注いできたことがわかります。そして実際にここで学び成長した生徒たちが国際舞台で活躍しているのです。
このような成功例があるからこそ教育改革の重要性は、より説得力を持っているのではないでしょうか。

この記事を書いた人

大学で幼児教育・幼児心理を専攻。17年間進学塾講師を勤める。
空間把握能力と読解力を向上するメソッド導入などにも携わり、子供の教育プロセスをより良くする方法を学ぶ。子供の可能性は無限大であり、それをより教育に反映する手伝いができえばと、執筆活動に勤しむ。

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