pasmoの履歴などNFCによって起こりうる3つの被害想定。電子マネーカードに注意!
前回、NFC対応機種のスマホでできることを整理してみました。
⇒https://andropp.jp/column/cat_aboutapp/001314407/
データを送受信できたり、街中でその地域のキャンペーン情報を取得できたり、PASMOなどの電子マネーの履歴を確認できたり、利用幅の広さに改めて驚嘆しました。
なお、利用幅が広いということはそれだけリスクもあります。
そこで今日は、NFC対応機種スマホを使うことで起こりうる問題シーンを想定してみました。
【PASMOなど電子マネーの使用履歴】
まずもっとも怖いのが、PASMOなどの電子マネーの使用履歴の盗み見です。
職場の机や自宅に何気なくPASMOの入った定期入れを置いておいたとき。
NFC対応端末を持つ誰かが、あなたのPASMOにスマホをかざしたら、あなたの利用履歴がその人に知られてしまいます。
それによって何が起こるか? 以下3つの被害シーンを考えてみました。
■PASMO・SUICAの履歴から自分の行動パターンを知られる
とある日曜日。
「今日は同僚A氏の家に遊びに行くよ」
と言って外出した夫。
ところが後日、妻がNFC対応スマホで夫のPASMOから使用履歴を見ると、その日の交通費が数百円程度。
同僚A氏の家は確か隣県で、交通費は片道軽く千円は超えるはずだが?
とまあ、故意であれ偶然であれ、NFC機能がONになった状態のスマホがPASMOに接触したとき、
否応なしに夫の乗車履歴が分かってしまいます。
もし夫が、その日A氏に車でピックアップしてもらったため交通費がかからなかったのだとしても、妻が夫に問いただせない性格だったら、妻に疑惑の芽が生じるでしょう。
■PASMOの履歴から「交通費以外の買い物」の事実を知られる
PASMOを使ってコンビニ等で買い物をすると、交通費支払だと「運賃支払」と表示されるところが、「物販」と表示されます。
それによって、交通費以外の買い物をした事実が証明されてしまいます。
多くの人は特段問題ないと思いますが、家計に厳しい家庭の場合、例えば夫が「ひと月の交通費」としてもらったお金が、交通費以外のモノに消えている事実が発覚されれば問題になるでしょう。
■WAONカードなどの電子マネーカードから「買い物内容」を推測される
例えばWAONカードの場合、イオン系列のスーパーだけでなく、コンビニ、ファミレス、そして薬局までWAONカードで支払いができます。
そうなると、記録された金額から買い物内容を邪推される恐れがあります。
もし家計管理に厳しい家なら、
「今日だけでこんなにお金を使って! いったい何に使ったの!?」
と問い詰められるかもしれません。
* * *
以上、貧しい想像力で被害想定してみました。
もしかしたら、この3つの被害想定は軽いほうかもしれません。
何にせよ、NFC対応端末が世の中に出回っている以上、電子マネーをそこらにポンと置いておくのは危険です。