こんにちは、おしぃです。
東京都千代田区飯田橋
その飯田橋の一角にある小さな公園
このお話は、その公園に住む2匹のアリ
「イーダ」と「チョーダ」のお話です
イーダ:「あれ?どうしたの?鏡なんか見てさ」
チョーダ:「おう、イーダや、ちょうど良かった」
イーダ:「ん?何が?」
チョーダ:「おまえ俺の顔どげん思うな?」
イーダ:「どうって・・・?」
チョーダ:「かっこよかとか、可愛いかとかあるやんね」
イーダ:「なんでいきなり、そんな話に・・・?」
チョーダ:「いや、ミナートちゃんに送る手紙にくさ、写真ば入れようかと」
イーダ:「え!まだミナートちゃん諦めて無かったの?!」
チョーダ:「俺は、そげん簡単に諦めんばい」
イーダ:「まだ手紙送ってたなんて・・・知らなかった・・・」
チョーダ:「俺の愛は海より深かけんね、海見たこと無いけどくさ」
イーダ:「あれから結構たつよねぇ・・・」
チョーダ:「うん、もう手紙ば1000通以上送っとるしね!」
イーダ:「ええええええええええええええ!!!」
チョーダ:「未だに返事来んとこ見るとさ」
イーダ:「うん・・・」
チョーダ:「手紙やと顔わからんやろ、やけん怖いんかなって」
イーダ:「それで鏡見てたわけ?」
チョーダ:「そうたい、写真うつりがよか角度ば探しよったと」
イーダ:「いや、360度アリやん・・・」
チョーダ:「イーダはそげな顔やけん将来真っ暗なのは解るけどくさ」
イーダ:「チョーダと同じ顔だろ!」
チョーダ:「そうやね、真っ暗以前に俺達真っ黒やもんな」
イーダ:「そんなに気になるなら、世間一般のアリと見比べてみればいい」
チョーダ:「どげんやって?」
イーダ:「どうしよっかな・・・う~ん」
チョーダ:「アイデア無かとに、適当な事言わんといてや」
イーダ:「あ!いい方法がある!!」
チョーダ:「お?!何ね?教えんね!」
イーダ:「この”超画像検索”ってアプリ使うの」
チョーダ:「何で”超”?」
イーダ:「これね、画像検索可能な色んなサイトを一気に検索できるんだ」
チョーダ:「ほぉほぉ・・・それで?」
イーダ:「だから、ここで、検索ワードを”アリ”っと・・・」
チョーダ:「おおっ!なるほど!!凄かね!!」
イーダ:「ほら、どう?アリがいっぱい!」
チョーダ:「・・・・・」
イーダ:「ね、みんな同じ顔でしょ・・・アリだもん・・・」
チョーダ:「いや・・・参った・・・」
イーダ:「どんまい!!気にするな!!」
チョーダ:「いや、そうじゃなか・・・」
イーダ:「え・・・・・・?」
チョーダ:「やっぱり、俺が一番かっこよかね・・・」
イーダ:「・・・・」