子どものタイピング練習におすすめツール4選

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2020年度の新学習指導要領から、「プログラミング教育」が必修化されました。今後子どもたちがICT機器に触れる機会はどんどん増えていくことになります。その際に重要になってくるのが「タイピング能力」です。今回は小さい頃からタイピングを練習する重要性や、実際に練習するための無料ツールについてお伝えしていきます。

小さい頃からタイピングを練習する重要性

タイピングのスピードがどのくらい重要になってくるのか、ひとつの例を挙げると、「英検CBTテスト」があります。スピーキング、リスニング、リーディング、ライティングの4技能をテストしますが、公式サイトでは、「1分間に30文字入力できるタイプスピードが必要」と記載されています。英語の力があっても、タイピングが遅ければ合格できないということです。

英検CBT | 公益財団法人 日本英語検定協会
英検CBTのウェブサイトです。日本英語検定協会が運営する英検CBT(Computer Based Testing)は、「英検S-CBT」と統合いたしました。

2015年の文科省の調査によると、小学校5年生のタイピングの平均スピードは、「1分間に5.9文字」でした。中学生で「1分間に17.4文字」、高校生でも「1分間に24.7文字」ですから、日本の子どもたちはタイピングが遅いことがよくわかります。普通に過ごしていたのでは、英検CBTテストで必要最低限のタイピングスピードに達しないということです。

ローマ字を学習するのは小学校3年生になりますから、ローマ字入力の練習もそれ以降になりますが、なにもその進度に合わせる必要はありません。もっと早い時期からタイピングの練習をしていけば、その後のICT教育に有利に対応できるようになります。

「三つ子の魂百まで」という言葉がありますが、幼い頃からタイピングに興味を持って楽しみながら練習していけば、飛躍的にタイピング能力は高まっていきます。勉強にしても、スポーツにしても、やはり早い時期から始めた方が、圧倒的にアドバンテージがあります。

幼稚園児や小学校低学年時期から正しい指使い(ホームポジション)をマスターし、素早くタイピングできるようになっていくことは、今後より重要視されていくことになるでしょう。

タイピング練習おすすめツール

ツールを選ぶポイント

インターネットを利用すればタイピングは無料で、簡単に練習することができます。「タイピング練習」で検索すると、いろいろなサイトが登場します。たくさんあり過ぎてどれを選んでいいのかかわらないという人のために、まずは練習ツールを選ぶポイントをお伝えします。

①ダウンロードせずに利用できるもの
②子どもが飽きずに楽しく利用できるもの
③入力する単語などが難し過ぎないもの
④できればホームポジションも練習できるもの

子どもが「難しい」「楽しくない」という気持ちになってしまうと、逆効果になってしまい、今後のプログラミング教育に対して苦手意識を持ってしまう可能性がありますので注意してください。楽しいとそれだけで子どもは自発的に取り組むようになります。ぜひ自然と上達していくツールを選んでください。

それではここからは、おすすめする「タイピング練習ツール」をご紹介していきます。今回ご紹介するものはすべて無料で利用できるものです。

ココアの桃太郎たいぴんぐ

Image:ココアの桃太郎たいぴんぐ

おすすめツールのひとつめは、タイピングRPGの「ココアの桃太郎たいぴんぐ」です。昔話の中で、敵を倒しながらレベルアップしていく構成になっており、ゲーム感覚でタイピングの練習ができると人気です。効果音やキャラが可愛いのも特徴です。

ストーリーモードでは次のお話の展開が楽しみで、子どもたちは率先してどんどん取り組むようになりますし、お話が進むにつれて入力するアルファベットも多くなります。「たいぴんぐ道場」は練習モードで、ここでホームポジションを基本から学ぶことができます。一端ついた悪い癖はなかなか治らないので、ここで正しいホームポジションを学んでからストーリーモードに挑戦していくのがおすすめです。楽し過ぎていつまでも取り組んでいる可能性がありますので、逆に時間を決めて利用するのがいいでしょう。

寿司打

Image:寿司打

有名なタイピング練習ツールといえば「寿司打」です。

最初の段階でレベルを選べるようになっています。流れてくるお皿に記されている単語を入力します。2~7文字のコースの「お手軽」、5~10文字のコースの「お勧め」、9~14文字のコースの「高級」の3種類に、それぞれスピードや正確性でクリアできる条件を付け足すことができます。

平均キータイプ数やミスタイプ数なども表示され、自分の成績を確認しながら次のレベルにチャレンジするのか決められます。ただし単語はなかなか難しめで、ホームポジションの練習する場面がないので、他のツールで実力を高めた後で利用するのがおすすめです。

Playgram Typing(プレイグラム タイピング)

とてもシンプルな作りで、タイピング練習できるのが、「プレイグラム タイピング」です。2021年3月以降も無料で利用できることが決まりました。

「基礎練習」を選ぶと、ホームポジションから学ぶことができます。しかもローマ字入力を段階的に練習できるようになっているため、小学3年生に上がる前でも少しずつローマ字を勉強しながらタイピングも練習できるようになっています。

「とっくん」を選ぶと、苦手なキーを繰り返し練習することができますし、「うでだめし」を選ぶと単語入力に挑戦することもできます。いろいろなニーズに合わせて利用できますし、速さや正確性なども測れるようになっていて便利です。

めざせ!タイピングマスター FMVキッズ

Image:めざせ!タイピングマスター

一番おすすめの練習ツールが、「めざせ!タイピングマスター FMVキッズ」です。アクセスすると一番上に登場するコースが、社会人1年目向けなので注意してください。こちらはかなり難しい文章になっています。

その下に「きほんコース」(初心者向け)がありますので、子どもはこちらを利用します。ローマ字入力だけではなく、かなタイピングの練習もできます。ホームポジションからそれぞれの指の動かし方を細かく練習できるのが一番のポイントです。「左手人差し指」、「左手中指」、「左手薬指」、「左手小指」など、それぞれの指はどこで使うべきなのかという点まで分けて練習できるようになっています。

「じつりょくアップコース」(初心者~中級者向け)では、単語から短文、長文まで練習できますので、成長に合わせて使い分けることも可能です。スピードだけでなく、正しいタイピングを身につけるには最も適しているツールではないでしょうか。

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まとめ

今後本格的にプログラミングを学んでいくと、クリックするだけではなく、コードも入力していく必要があります。昔以上にタイピングのスピードや正確性は問われていく時代になっていきます。学びにフライングはありません。むしろ吸収力のある子どもの時期に楽しみながら身につけていくのが理想的です。日々の生活のルーティンのひとつに採り入れてみるといいですね。ぜひ子どもが飽きずに楽しく学習でき、成長も実感できるタイピング練習ツールを選んでください。

この記事を書いた人

大学で幼児教育・幼児心理を専攻。17年間進学塾講師を勤める。
空間把握能力と読解力を向上するメソッド導入などにも携わり、子供の教育プロセスをより良くする方法を学ぶ。子供の可能性は無限大であり、それをより教育に反映する手伝いができえばと、執筆活動に勤しむ。

プログラミング
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