【小学生からの英検を徹底解説】5級に合格するにはどうしたらいい?

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小学生から始める英語を将来につなげるには

将来に役立つ「習い事」として、英会話教室は人気があります。ただ、保護者としては、どれくらい身についているかが気になるところです。

子どもの英語力を測るバロメーターの1つに「英検(実用英語技能検定)®」があります。

英検®というと、大学受験や就職の履歴書に書く資格というイメージが強いかもしれませんが、1級から5級までとレベルの幅は広く、小学校の低学年や幼稚園から英検®を受ける子どもたちもいます。また、5級よりもさらに初級者向けに、ペーパー試験やリスニングテストが行われる英検Jr.®(ジュニア)もあります。

本記事では英語の定着を測る目安としての英検®について、内容や受け方、英検®を受けるメリットや学習法を紹介します。

英検®とは?

英検(実用英語技能検定)®は公益財団法人日本英語検定協会によって年に3回実施される、英語の4技能(読み、書き、聞き、話す力)を測るテストです。毎年、数多くの人が英検に挑戦しており、小学生以下の子どもも2020年度では、全国で32万5千人あまりが受験しています。

英検とTOEICはどう違うの?

英検®と並んで英語力を判定する試験として、TOEICがあります。TOEICは主にビジネスシーンでの英語のコミュニケーション能力を測定するためのテストで、大学入試に使われる場合もありますが、主要な対象は社会人に設定されています。またテストも全員が同じテストを受験し、合否ではなく10点~990点の点数で英語力が判定されます。

一方、英検®は級ごとに異なるテストが出題されます。1級は「大学上級程度」とされますが、合格率10%程度でなかなかの難関です。一方、5級は中学1年生や英語を学び始めた人が多く受験するレベルで、合格率も毎年85%程度です。

5級が取れたら次は中学中級レベルの4級を、その次は中学卒業レベルの3級を、と英検®は級ごとにレベルが明確に設定されています。そのために、子どもたちにとっても目標になりやすく、合格を目指して英語学習のモチベーションも上がりやすいのです。

英検®はどうしたら受験できるの?

英検は毎年6月、10月、1月の3回行われます。インターネットやコンビニ、特約書店で申し込むことができます。だいたい1か月前に申し込みは締め切られるので、早めに申し込んでください。

受験料は級によって異なります。5級の場合は3,900円、4級は4,500円です。(※2024年5月より値上げ予定)

受験会場は全国230都市、400会場が用意されています。

日程や会場については、日本英語検定協会の受験案内を参考にしてください。

本を読む子ども

英語をがんばりたいなら~最初の目標「英検®5級」

幼児教室や子ども向け英会話教室に通い始めた子どもたちは、そこで英語の歌や言葉の響きにふれ、興味を持つようになります。あいさつや簡単なフレーズを楽しんで口にするようになったら、小学校や中学で学ぶ英語の基礎力は、十分養われています。

ただ、子どもによっては「もっといろんな言葉を知りたい」「もっと話したい」と熱意を持つ場合もあります。子ども自身が進んで先へ進みたがっているなら、英検®に向けた勉強を開始する時期かもしれません。

英検®を目標にするメリット

小学生の間に英検®を目指すことには以下のメリットがあります。

  1. 英語力を客観的に測ることができる
  2. 本格的な英語学習を先行することができる
  3. 中学受験で有利になる場合もある

1. 英語力を客観的に測ることができる

英会話教室などや自宅で英語に親しんでいる子どもが、実際にどのくらい英語力を身につけているのか、英検®を受験することで客観的に測定することができます。

〇×がつくことで、間違ったまま覚えている箇所や、適当に言っている部分を把握でき、修正も可能です。「ここは~じゃないんだね」と早期発見することで、つまずきを芽のうちに摘み、以降に引きずることもありません。

2.本格的な英語学習を先行することができる

中学から始まる英語は「会話中心」となっていますが、実は非常に多くの内容が詰め込まれています。それを週3時間程度で完全に理解することは、かなり難しいのです。

以下に詳しく紹介しますが、英検®5級では「短い英文が読める」「be動詞や、go(行く)やhave(持つ)の基本的な一般動詞をいくつか使えるようになっておく」などの能力が求められます。小学校でこのレベルに到達していると、中学に入ってからの英語学習が格段にやりやすくなります。

3.中学受験で有利になる場合もある

中学受験を考えるなら、英検を取得することで、内申点の加点や試験免除が認められる場合があります。志望する学校が英検を取り入れているかどうか、中学英検入試活用校検索で確認してください。

英会話を始めたばかりなら英検Jr.も

英検®には、小学生以下の英語を始めたばかりの子どもでも受験できる英検Jr.があります。英検Jr.は「GOLD(金)」「SILVER(銀)」「BRONZE(銅)」の3つのグレードがあり、合否の代わりに正答率で判定されます。正答率が80%以上であれば、1つ上のグレードに進みます。

「BRONZE」のレベルは、英単語を聞き、それに当てはまる絵に〇をつけるというテストです。アルファベットがまだわからないレベルからも受験が可能です。

興味をお持ちの方は「英検Jr.オンラインテスト」だけでなく、もぎテストや子どものための英語リスニング「ドリル&ゲーム」が体験できる英検Jr.オンライン版にアクセスしてください。

英検Jr.を受験する場合、個人であればいつでもどこでも受験できるオンライン版になります。受験料は「BRONZE」が2,300円、「SILVER」が2,500円、「GOLD」が2,700円です。

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英検®5級に合格するための勉強法

英検®5級は筆記25問、リスニング25問の50問で構成されるテストです。時間はそれぞれ25分と20分の45分間で行われます。

英検®5級を受けるまでに身につけておきたいこと

英検5級のテスト内容は中学1年修了レベルです。具体的には以下の4点が中心となります。

  • be動詞と一般動詞の現在形を理解し、使えるようになること
  • be動詞と一般動詞の肯定文、否定文、疑問文、応答文を理解すること
  • 疑問詞を含んだ文を理解すること
  • 簡単な日常のフレーズを使えるようになること

このように列挙すると大変に思うかもしれません。しかしこの段階では「文法」として勉強しなくても、基本的な英語の文章を読むことができ、「〇〇と聞かれたら、~と答える」という「応答パターン」をつかんでいれば大丈夫です。

親子で話したい日常フレーズ

幼児教室や英会話教室に子どもが通っていれば、その日に習ったフレーズを使って、家で一緒に会話してください。仮に英語が苦手でもしり込みしないで、子どもと一緒に楽しむ気持ちが大切です。子どもにとっても家族と話すことは、外で先生と話すのとは違う楽しさがあるはずです。

時には英語で簡単なフレーズを使ってお子さんと一緒に話をしてください。

【フレーズ例】

  • “Are you hungry?”(お腹空いた?)
    “Yes, I’m so hungry.”(うん、すごく空いたよ)
  • “Let’s go shopping!”(買い物に行きましょう)
    “Yes, let’s.”(そうしよう)…このほかに”O.K.”や”All right.”なども。
    “Sorry, I’m busy now.”(ごめん、今忙しくて)

英会話教室・幼児教室に通っていなくても

英会話教室などに通っていなくても、「ハリー・ポッター」やディズニーアニメ、CMなどで、子どもが英語に興味を持っていたら、NHKラジオ「小学生の基礎英語」などを聞いてみるという方法もあります。

DVDなどの教材を活用するのもいいですね。

https://amzn.to/3BISHDK

NHKの英語学習番組として2008年に放送されたものです。迷子の子犬のストーリーがおもしろく、自然な形で日常会話を学ぶことができます。親子で見て、英語を真似したいDVDです。

英検®学習の助けになる書籍と英語教室

中学受験などの具体的な目的のために、小学校の間にできれば4級ぐらいまで取っておきたいという場合は、英検®対策用の本や英語教室で準備することも効果的です。

英検®対策におすすめの本

家庭で英検®の勉強を始める上で、役に立つ本を紹介します。

https://amzn.to/3lAMh3V

過去問を分析し、英検に出やすい問題を中心に構成されている実践的な本です。リスニング対策にCDも付いています。

https://amzn.to/3DAuoIn

子どもによっては、プリント形式の教材が合う場合もあります。1日1枚をこなすことで達成感が得られるからです。そんなお子さんにぴったりのプリント形式の教材です。

https://amzn.to/3oW3XJa

7日間で完成するドリル形式の教材です。ゴールがはっきりしているので、集中力が続かない子どもでも取り組むことができます。

目指すは1級! 将来を見据えて英検®に取り組むなら

「小学校卒業までに4級を取りたい」「中学卒業までに準2級を取りたい」など、はっきりした目標があるのなら、継続的に指導を行ってくれる英会話教室や英語教室に通うのがおススメです。

英検®対策コースのある英会話教室・英語教室を紹介します。

ECC KIDS 

画像:ECC KIDS公式サイトより

創設されてから60年近くになるECC外語学院を母体として全国展開されているECC KIDSには、英検®対策の直前コースが用意されています。多くの受講生を輩出したカリキュラムやテキストの質には定評があります。

4技能型英語塾®キャタル

4技能英語塾®キャタル

画像:4技能型英語塾®キャタル公式サイトより

4技能型英語塾®キャタルは、読む・書く・話す・聞くの4つの技能をバランスよく身につけることを重視しており、授業は原則全て英語で行われます。小学生で英検2級に合格する生徒を輩出するなど、多数の実績あります。

2021年9月からは、英文法に特化したカリキュラムがスタートしたため、文法対策も安心です。

東京に5教室、福岡に3教室が開校されているため、お近くにお住まいの方は検討されてはいかがでしょうか。

「英語が楽しい」を「英語学習」にシームレスにつなげるために

英会話教室や幼児教室ではあんなに英語は楽しかったのに、中学に入ったとたん、学校の英語がむずかしくなってしまった…。

そんな悩みを抱える子どもは少なくありません。

新しい言葉を知ることは世界が広がること。

本来、英語学習は楽しいもののはずです。英語を身につけるのは、確かに簡単なことではありません。しかし、苦痛ではなく、楽しみながら努力を続けることによって、かならず身につけることができます。

楽しみながら続けるベンチマークのひとつに、英検®があります。1段階ずつ級が上がっていく英検®は、モチベーションを高める上で、大きな効果を上げるものです。

「楽しい」が「むずかしい」に変わる前に、小学校から英検®の準備を始めてはいかがでしょうか。





この記事を書いた人

大手塾で働いてきた知識と、自身が子育てを行なってきた経験を元に、執筆を行う。自分の子供の受験も経験し、塾講師としてまた母親としての視点から、受験や塾に関して意見を書けることを強みとしている。
塾を退職後は、自身で小さな学習塾を開いている。

英語教育
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