【小1プロブレム対策】言葉の学習準備は整っていますか?~入学前に本当に必要なこと 前編~

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小学校の入学前は、子どもの成長を喜んだり大きな環境変化に親子でドキドキ期待も膨らむ一方で、 就学前にどんな準備をしておけばいいのかと不安になる親御さんも多いと思います。

私の息子は保育園の年長なので、来月の就学前検診と、年明けの入学説明会をこなせば、来年の春にはいよいよ小学1年生。あっという間の入学です。

今回は、年長の時期に本当に必要なこと、やっておきたいことを前編・後編の2回に分けてお伝えしていきます。

小1プロブレム

学力低下にもつながりかねない「小1プロブレム」(小1問題)という言葉を知っていますか?

小1プロブレム
小学校に入学したばかりの1年生が、(1)集団行動がとれない(2)授業中に座っていられない(3)先生の話を聞かない、などと学校生活になじめない状態が続くこと。東京学芸大が2007年に実施した調査では、全国の2割の地域で確認され、他の2割の地域が「以前はあった」と回答した。家庭のしつけが十分でないことや、自分をコントロールする力が身についていないことなどが主な原因とされる。
出典 朝日新聞掲載「キーワード」

年長の時期に、身の回りのことを自分でできるようにしたり、人の話を聞く姿勢など家庭でできることを身につけておけば、小1プロブレムを防ぐことにつながります。

授業を受ける前に、子どもがさまざまなことに興味関心を持ち、学ぶことは楽しいと知っていることが大切です。

学びの基礎をつくるには、まず言葉の学習準備が必要です。

文字を読み書きする力がなければ、以下のような悪循環になる可能性があります。
授業が分からない→つまらない→集中できない→座っていられない

それでは、言葉の習得についてみていきましょう。

【言葉の習得】ひらがな50音表が読めても言葉は読めない?! 

 現代では保育園や幼稚園に行く子の割合が多く、園でひらがなや数字の読み書き、簡単な足し算や引き算を教えているところも少なくありません。また親御さんの教育意識も高くなり、家庭で教えている方も多いようです。  

 

だからと言って、小学校に上がる前の子どもにわざわざ“お勉強”を強要する必要はありません。
新しいことを覚えることが楽しい!と思ってもらえるようにしてきましょう。遊びを通して少しずつ取り組むことが大切です。
小学生になる前の子どもは、文字を読み書きするための力が育つ成長段階にあり、そのスピードには個人差があります。下準備ができていない状態で、いきなりお勉強で「ひらがな50音表」を丸暗記させようとしたりドリルなどを使っても、難しくてやりたくないと思わせてしまうことになります。
嫌がる子どもに無理やり教えることは絶対にしないであげてください。
机に向かってお勉強=楽しくない、の意識が刷り込まれてしまり、将来的な習得意欲にも影響が出てしまいます。

  

そもそも、ひらがな50音表を読めるようになっても単語読みがスムーズにできるとは限りません

 

例えば「り」「ん」「ご」のひとつひとつのひらがなを読めても、「りんご」とは読めず果物のりんごをイメージできない子どもが増えているそうです。

 

 「りんご」として読めないということは音読ができません。言葉の意味が分からずイメージできないということは、本や教科書を読んでも内容が理解できないということです。

ではどうしたらいいのでしょうか?

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【音韻意識】「話し言葉」と「書き言葉」と「意味」をつなげる力

小学校1年生になると、言葉を通してのやり取りやお話はとても上手です。

ひらがな清音46文字の1字読みの正答率は、20年前からほぼ変わらず年中児で平均35文字、年長児で43文字という調査結果があります。

しかし、ここ1~2年の傾向として、ひらがな50音表は知っていても、音読して内容を理解したり、自分の考えを文章で書くことに苦手意識を持つ子どもたちがとても増えているそうです。

それは聞き取った言葉を音韻(モーラ)で分けることが出来ていないためです。

ひらがな50音表で一文字読みができても、言葉を音韻に分けることができていなければ、読む力が育たないんですね。

音韻理解の発達
子どもは2~3歳で「音の塊」として聞き取れる単語が増えてきます。やがて4~5歳になると、聞き取った言葉を音韻で分けることができるようになり、「りんご」が「り」「ん」「ご」に分けて3つの音韻(モーラ)からできていることが分かるようになります。(文献 日本語の韻律単位の発達-音節とモ-ラの関係を中心に- 伊藤 /辰巳 1997

1年生になって文字を習い始めの頃は、1文字ごとに音韻変換して読むので1文字1文字の追っかけ読みになります。その処理能力が徐々にスピーディーになり、次第に無意識に変換できるようになることで、いちいち音韻変換せずに文字をみるだけで意味が分かるようになってきます。

「スラスラ音読」や「文の内容を読み取る力」は1文字読みの習得に合わせて、言葉を音韻に分けること(音韻理解)が不可欠です。

音韻意識が発達すれば、「り」「ん」「ご」という3つの音がひとまとりになって単語となり、果物の「りんご」をイメージすることができるようになります。音韻意識が発達する4~5歳頃から、言葉を逆さ読みする“逆さまことば”をしたり、“しりとり”などの言葉遊びが大切になってきます

逆さまことばの音韻理解が急激に発達するのは年長の時期である4~5歳頃です。ひらがなを覚える前に、言葉遊びをたくさんしてあげましょう。

論文 幼児の音韻意識の発達とひらがな読み習得の関係(深川 美也子)

 

親子でいろいろな言葉遊びを楽しむことで表現力も豊かになり、小学校入学後の学習もより楽しくなると思います。勉強とは違った形で言葉と触れ合える、言葉遊びを小学生になる前にしっかりしておくことが大切です

令和元年度、就学前検診における音韻検査「逆さまことば」の結果、3文字(3モーラ)の逆さま言葉問題で5問中4問以上正解した子どもはわずか2割という報告もあります。

今まで音韻意識は、特に意識しなくても身についていましたが、乳幼児期からの周囲の大人や年長の子ども達との関わり合いや言葉遊びが減ってきていることから音韻意識の発達が未熟となり、入学後のひらがな学習に影響が出たり、授業が分からないことで落ち着きのない児童が増えてきているとも言われています。

まとめ

いかがでしたか?

小学校へ入学する年齢が7歳というのは、文字や言葉を使って学ぶのに適した発育をしてくる年齢ということなのかもしれませんね。すでにひらがなの読み書き練習に取りくまれているご家庭も多いかと思いますので、小1プロブレムにならないためにもぜひ参考にされてみてください。

後編では、言葉遊びの方法や我が家が実際に取り組んでいる学習準備についてお伝えしていきます。

この記事を書いた人

田舎暮らしをしている小1男児の母。東京都生まれ、神奈川県育ち。
広告業界にどっぷり浸かった後、ヒルズ族(何年前?!)のいたIT業界へ。マーケティング担当として馬車馬のように働いていたのはかつての話し。
結婚を機に、東京での一人暮らしに区切りをつけ2012年10月に田舎暮らしスタート。仕事では某自治体の移住促進業務を担当。家庭では食育、知育などを子どもと一緒に楽しみながら取り入れており、その様子を少しずつ情報発信していきます。

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