アプリ「MY映画鑑賞ノート」に映画を残そう、そう、思い出と一緒に・・・

スポンサーリンク

こんにちは、おしぃです。

 

東京は今日も一時的に雨でした。

夕暮れ時のスコールを見ていると

中学生時代の事を思い出します。

 

 

「こういうのをスコールって言うんだ」

 

学校から家に帰る途中、

横断歩道で信号待ちをしていると

いきなり、こう話しかけられました。

 

声のした方を見ると

隣のクラスの男の子が立っていました。

 

僕も彼も傘を持っていなかったので

濡れたまま信号待ちをしていたのです。

 

「ふぅん」

 

僕はその一言だけを返しました。

彼の名前も知らないし

言葉を交わしたのもそれが初めてだったからです。

 

やがて信号が青になり

僕らは同時に歩き出しました。

 

横断歩道を渡り終えると彼は言いました。

 

「俺のうち、近くだからさ

雨がやむまで来いよ、服も乾かせるしさ」

 

「あ、いや、いいよ。別に濡れたままで平気だし」

 

「俺、西田」

 

「ああ、よろしく」

 

「ま、いいからさ、遠慮すんなって、な」

 

なかば強引な彼の誘いを断れず

僕はしぶしぶ寄り道する事にした。

 

彼は学校近くの大きな団地に住んでいた

アンモニア臭い、落書きだらけのエレベータに乗って12階で降りると

エレベーターホールにはゲームセンターで見かける

ゲーム台や家具などがボロボロの状態で無造作に散らばっていた。

そのゴミの間を抜けた廊下の一番奥に彼の家はあった。

 

「ほら、誰も居ないからさ、遠慮すんな」

 

言われるがままに彼の部屋まで入ると

壁中が映画のポスターで埋まっていた。

 

「スゲエだろ?知ってる映画ある?」

 

全体を見渡して、そのポスターのひとつひとつに目をやると

黒澤明の映画から新しいハリウッド映画まであり、

その年代の幅に驚いた。

 

「凄いね、映画が好きなんだ」

 

「ひとつ、見てから帰れよ」

 

僕はあまり興味が無かったが

彼は強引にひとつの映画を再生しだしたので

しょうがなく、そのまま見てみる事にした。

 

それは「さびしんぼう」というタイトルの

古い邦画だったのだが、

今まで見た映画では感じた事が無い、

何とも切ない気持ちにさせられた。

そして、当時、まだ恋愛経験の無い僕にとって

恋心というものの大切さと重さについて

考えさせられる映画だった。

 

その日の晩も、布団に入りながら

僕の心の中はその映画の記憶で一杯になっていた。

今思えば、あの時が、映画というものが自分の心に

初めて影響を与えた瞬間だったのかもしれない。

 

次の日、廊下を歩いていると西田と出くわした。

僕は、あの映画について彼と語りたかったが

彼は、まるで知らない相手の様な目で僕を見て

一言も発する事無くすれ違った。

昨日の彼と今日の彼の違いが何を意味しているのかは

今もってわからないままなのだが

それから1ヶ月もしないうちに彼は何処かに転校してしまった。

 

そして僕は、スコールを見るたびに、

落書きだらけのエレベータと

ゴミだらけのエレベータホール

そしてポスターだらけの彼の部屋で流れる

あの映画を思い出すようになった。

それから、僕は高校生になり

さらに大人になっていく中で

同じように心に響く映画を今もずっと探し続けている

溢れるように増え続ける新作映画だが

人の心に刺さるような作品はそう多くは無い気がする。

自分にとって大事な作品は

”MY映画鑑賞ノート”を使ってメモしておく事をお勧めします。

あなたの薦める映画によって

誰かの人生が変わる事もあるかもしれませんから。

 

 

■MY映画鑑賞ノートのダウンロードはこちら↓

Not Found

 

タイトルとURLをコピーしました