皆さんは幼稚園から高校生までの学生時代で、お金について授業で学んだ思い出はありますか。
おそらくほとんどの方が、授業では学んでいないか、そもそも記憶に残っていないのではないでしょうか。
お金の知識は、大人になってから最も大切で不可欠なひとつであるにも関わらず、義務教育および高校でさえ、授業では積極的に教えてくれません。
実際に、小学生の子どもがたくさんの現金を持つことはあまりないと思いますが、それでも現代ではスマホの課金サービスや通信量など、間接的な方法お金の請求が発生してしまうことがあります。
お金の大切さと注意点、正しい知識は「いけないよ」という感覚的なしつけだけでカバーすることは難しく、しっかりと機会をもって基礎から教えてあげたいものです。
先日、政府は老後の年金不足の見込みから国民に対して、これからは預金を銀行に預けっぱなしにするのではなく、積極的に運用していくことをすすめる発表をしました。
もしお金について知識がなかったり、怖いという先入観ばかり先立っていては、いざという時に備える準備も難しいかもしれません。
お金はただ稼ぐためのものだけでもなく、自分のチャンスを広げたり、他人を助けたり、様々な可能性を持つものでもあります。
日々の計算から、自分の欲望との向き合い方まで、将来子どもがお金を「わからないもの」として放置しないよう、今から役立つ「お金のしつけ書籍」をご紹介します。
どうぶつ村のおかいものゲーム
「お金の知識」と「お買い物体験」の両方が、ゲームをしながら楽しく学べるゲームです。
「お金のすごろく」はお金の使い方について、実際に頭をつかって考えながら管理する感覚がつかめます。
「両替ゲーム」は、さんすうの勉強としても早めに習得したい、お金の計算練習です。
対象年齢は3歳〜で、実際に口コミでは、4、5歳の子が夢中になって遊んでいる、実際にお買い物の場面で子どもの成長が感じられる、など
高評価が集まっています。
大手子ども向け教材を製作する学研が作っているのも、信頼できるポイントですね。
お金の使い方と計算がわかる おかねのれんしゅうちょう
最近は小銭を使いこなせない小学生が増えているといわれているようです。
クレジットカードに電子マネーなど、お金に直接触る機会が減っている時代だからこそ、実感を伴った感覚で使う&ためる練習を身につけたいものです。
こちらは7歳までに学んでおきたいお金の使い方や知識を、お金シールを使いながらドリル形式で学ぶことができます。
学校では教えてくれない大切なこと 3 お金のこと
旺文社の大ヒットしているシリーズ『学校では教えてくれない』書籍でも、お金をテーマにした一冊が出ています。
これがほしい!あれ買って!という欲望に忠実な子どもにこそ、お金の流れやしくみを理解してもらうことが大切です。
「あれをしちゃ危ないよ」「これは駄目」と、お金に関して親が注意ばかりしていては、子どもはうんざりしてしまい、肝心な管理ができなくなってしまうかもしれませんが、
子どもがこの本を読めば「お金ってこういう性質のものだから、みんなが気をつけているんだ」ということが理解できると思います。親にとっても助かる一冊です。
インターネットでの買い物の注意点や、お金を浪費しない日常のヒントまで、これから一人で行動する機会や外出が増える子どもに教えてあげたい、実用的な知識がたくさん載っています。
サイト・金融教育のすすめ
こちらは子ども向け書籍ではありませんが、金融広報中央委員会が出している、
親が子どもにお金について教えるための基礎知識を、わかりやすく書いているサイトです。
日本人がお金に抱きがちな「稼ぐことは悪い」「お金は汚い」などの間違った観念を改めて、
お金について、多角的な視野と、現代の子どもに必要なシチュエーションから教えてくれるサイトです。
大人が読んでも自らの実生活の勉強になりますが、もっと子どもとオープンにお金のことについて話す必要性を教えてくれるサイトでもあります。
◆サイト「金融教育のすすめ」はこちら
いかがでしたでしょうか。
学校教育がお金について積極的に教えてくれない代わりに、書籍やサイトでは優れたものが出版されているようです。
夏休みや年末は、帰省などで子どもにまとまったお金がプレゼントされることも少なくありません。
そのチャンスをお金のしつけに生かすために、まずは知識を楽しく深めてみてはいかがでしょうか。